【日帰り】ソフトクリーム食べに観光列車で野辺山&小諸へ 格安JRバスで帰る

10月何処も行く予定が無かった。そこで平日の休みの時、突発的に日帰りで旅に出たくなった。
土休日に行くのが定番だが、やはり混雑で落ち着けない。シフト制の仕事に就いているアドバンテージを使いたかったのだ。

テキトーに、JR東日本の「のってたのしい列車」のページを漁る。そうするとちょうど平日休みの金曜日に、JRで最も標高の高いところを走る小海線の観光列車「HIGH RAIL1375」が運転されるではないか…

平日のためえきねっとを見たら空席もかなり余裕があり、これは楽しめそうだと思った。
終点の小諸より、バスタ新宿へのJR高速バスも安く利用できるので、せっかくなので旅に出ることとしたのだ。

ちなみに今回の旅、大きな荷物は持ちたくないので、50mm/f1.8単焦点レンズと、手持ちのiPhone14のみで撮影している。

旅行日:2026年10月9日(日帰り)

高尾より新型の中央線「E131系200番台」に乗車

大和より、小田急・横浜線・中央快速を乗り継ぎ高尾に到着。7時05分発甲府行き521Mに乗車する。
やってきたのは、先日10月01日よりデビューをした新型車両E131系200番台だ。

本来は八王子から特急あずさを使いたかったのだが、前日の時点で満席だった。なら普通列車で行く方が快適なのでは思い、鈍行でひたすら征くこととしたのだ。

ロングシートだの4ドアだの数多くの批判が飛び交っているが、この快適で揺れの少ない新型車両は快適であった。

甲府で乗り換えて、8時50分発431Mに乗車し、あと少しで小淵沢だ。
211系1000番台がやって来た。宇都宮線・高崎線・一部は房総地区で走っていた同車は、たまに乗っていた事による思い出補正と、このスマートさと野性味を兼ね備えたスペックで好きな車である。

結果的に新旧車両の乗り比べができ、いい思い出となった。

日野春では14分間も停車。後続のあずさに抜かれる。

小淵沢到着 朝食に丸政そば

9時43分 小淵沢に到着した。ここで朝食と行こうではないか。
町田→小諸の乗車券を持っており、その乗車券の有効期間は3日間だ。そこで途中下車をし、改札外へ…

「高原野菜とかつの弁当」の製造販売で有名な丸政が運営する丸政そばだ。そこで野沢菜天そばを頂いた。
優しい出汁とコシがある蕎麦、香り高い野沢菜の天ぷらが美味しかった。

屋上の展望台より南アルプスの山々を望む。

改札を通過し、これから乗るHIGH RAIL1375を撮影。
10時29分頃 発車の10分前になり、ドアが開いた。

数多くの座席タイプがある中で、今回乗車したのは、ごく普通のリクライニングシートだ。

リクライニングシート車は、小諸寄りの車、2号車で、車両はキハ103-711である。
このキハ103-711は、17m級と車体長の短いキハ100系を改造したものだ。
北上線・大船渡線・大湊線で走っているのと同型の車両に乗れるのが、個人的に面白い。

大船渡線のキハ100は、観光列車「POKÉMON with YOU トレイン」を除いて2025年より、大型のキハ110に置き換えられたのを調べている最中知った。

背面テーブルがあり、珈琲などを楽に嗜めるからだ。なお窓割りが一部合わない席があり、気にする人は座席指定の際に注意してほしい。

今回座った3番A席と、4番D席は、小諸行きとして運転する際、背面テーブルと肘掛けテーブルの両方が備わっている。

これは座席を回転させた小淵沢行きとして運行する際に、3番B席、4番C席となる。
この場合、前の座席が車いす対応の1人席のため、通路側席は前に座席が無く、テーブルが無い状態となってしまうためだ。
それに対応するため、この2席に限り、肘掛けテーブルが備わっているのだ。

10時39分 「HIGH RAIL1375」小淵沢発車

10時39分 少しエンジンを唸らせ、小淵沢駅を発車。中央本線と分かれると、一気に25‰の勾配に差し掛かる。そのためエンジンを大きく唸らせながら登ってゆく…

そして早速であるが小海線の見どころの一つ「大カーブ」を通過してゆく。

後ろを振り返ると、通過して行った線路を見返すことができる。

ここから先、野辺山駅の1km手前まで、25‰から33‰の急勾配を、森林に囲まれながら駆け抜けてゆく…

小海線の甲斐大泉~野辺山~小海間では、33‰の急勾配がある断続的にある関係で、キハ40系などの1エンジン車の運用が行えずキハ52などが運用されていた。
同じく33‰を有する花輪線や明知線、木次線等も同様だ。

なお小海線で最も急な勾配は、この断続的に存在する33‰ではない。後ほど紹介する。

甲斐大泉~清里間では、川俣川の橋梁付近より「吐竜の滝」を遠くからだが見ることができる。
この付近では、アテンダントより放送が行われ、勾配もほぼ無い事から減速が行われる。

バブル絶頂期「高原の原宿」ともてはやされた清里駅前。
もし、もてはやされることなく穏便に過ごしていたら、変な開発もされずに、駅前も風光明媚な場所として長くほどほどに栄える事ができただろうか?

清里の駅前は、確かにゴーストタウン状態で、寂れ具合により拍車をかけているが、
駅から離れれば、リゾート&温泉の観光施設「清泉寮」や、「サンメドウズ清里スキー場」とその山上「清里テラス」などがあり、清里エリア全体が寂れているという印象は無い。

ただし、どうしても玄関口の駅前が寂れていると、全体的に寂れた印象を持ってしまい、ポテンシャルがあるのに勿体ない気がする。

国鉄で2番目に標高が高く、山梨県内では1番標高の高い駅「清里」に到着。
清里駅には、C56 149号機が静態保存されている。

小海線周辺にはC56が5機も静態保存されている。

  • 小淵沢 C56 126号機
  • 清里  C56 149号機
  • 野辺山 C56 96号機
  • 滑津  C56 101号機
  • 小諸  C56 144号機

JRで最も標高の高い野辺山駅 18分で観光RTA ヤツレンソフトクリーム

11時07分 清里駅を発車。落ち着いたタイミングで1号車後方の売店に向かい、ホットコーヒーを調達した。
あと10分弱で野辺山駅に着くのに、なぜこのタイミングでコーヒーを調達したのか。後ほど説明しよう。

HIGH RAIL1375の由来となった、JR鉄道最高地点を通過した。海抜標高は1375mである。

特急列車を使わなかったこともあり、この1375m到達に達成感をやや感じる。

11時16分 JR線で最も標高の高い駅「野辺山」に到着。発車時刻は11時34分で停車時間は18分だ。

18分も停まるが、のんびりしては居られらない。駅から徒歩5分の所にある「ヤツレン」に向かう。

ここでソフトクリームを仕入れた。もちろんこぼさないようにカップにした。
なお平日なのでほとんど並んでいなかったが、これがもし休日であれば、下手したら購入に30分掛かるとの事なので、これができるのは平日のみの話であろう。

発車の3分前にようやく駅に到着。走る列車内にて、珈琲と共にソフトクリームを嗜むこととした。
なお駅前には、お土産店「ホワイトラビット」があり、そこでもソフトクリームを食べられるのだが、今回はせっかくなので観光RTAで「ヤツレン」にチャレンジしてみたかったのである。

この濃厚なジャージー牛乳の味が非常にたまらない。甘いながらも後味がスッキリで、あっという間に食べ終えていた。

千曲川が生んだ景色を駆ける

11時34分 野辺山駅を発車。ここからは信濃川上駅へ下り、そこからは千曲川と並行するように走る。

標高1000m~1500m帯に位置する南牧村。野辺山高原は、寒暖差が激しく、高原野菜の「レタス」が美味しく育ち名産品となっている。

また南牧村から川上村にかけて、レタス街道が走っている。

標高を200mも一気に駆け下り、JR線の標高ランキング第4位の信濃川上に到着。
信濃川上を発車すると、千曲川の谷に沿って走るようになる。

信濃川上を発車すると、前面展望スペースが、中込駅まで開放される。

佐久海ノ口駅手前、千曲川を渡るところでは、なにやら目立つ橋梁を発見。
あれは、海ノ口大橋といい橋長142.5mの3径間連続斜張橋だ。完成は1998年、道路開通は2000年のようだ。

小海線では、この先、佐久海ノ口・海尻・小海と、海がない県に関わらず「海」が連続する。それは昔の火山活動に由来する。

1100年前、八ヶ岳の水蒸気爆発により、崩れた土砂が千曲川を堰き止め、いくつかの湖沼ができた。
その湖沼の事を「海」と呼んでおり、それが長野県内各地の「海」が付く地名の由来となる。
その海の中で、大きい海の両端が「海ノ口」「海尻」、小さい海が「小海」と名付けられた。

また3000万年前、日本列島の中央部は海の底にあった。佐久もその一部である。
その後、300万年前に地殻変動で隆起し、今の日本の地形が作られた。元々は海の底であった名残で、長野県の至る所で、貝の化石が発見される。

12時08分 小海線の由来となった「小海」に到着。
この駅を境に、小諸側が私鉄の「佐久鉄道」が建設した区間。小淵沢側が公営の旧鉄道省が建設した区間だ。

小海~小諸間は、私鉄線の名残からか駅間が短く、飯田線を非電化にしたような雰囲気を持っている。

この先、八千穂まで千曲川の渓谷を通る…

馬流~高岩間走行中、なにやら巨岩が見えてきた。この岩は「天狗岩」と呼ばれている。
小海線沿いには時々、千曲川がフォッサマグナを削ってできた地形を確認できる。

八千穂より先、佐久盆地に入り景色が大きく開けてゆく。奥には、浅間山が見える。

小海線の車両基地、乗務ベースがある中込駅に到着。車両基地には、小海線名物の日本初の旅客用ハイブリッド気動車キハE200が3両全て休んでいた。

滑津、北中込を通過し岩村田に停車。岩村田を出ると高架橋を上がり、佐久平に到着した。
この佐久平駅は珍しく「在来線が高架で新幹線が地上を走る」珍しい駅として一部知られている。

全体に対し半数くらいの北陸新幹線へ乗り換えるであろう乗客を降ろし、佐久平を発車。
そして一気に35‰もの急勾配を駆け下り、中佐都に到着した。
現在の小海線の最急勾配区間は、実はこの佐久平~中佐都間なのだ。

JR小海線は、北陸新幹線を高架で越えた後、中部横断自動車道の下を通らないとならない。
そのためわずかな距離で一気に地上に降りる必要があるため、短い距離ながら35‰もの急勾配が生まれてしまった。

なお列車にとって短い35‰と、断続する33‰どちらが負担かと言うと後者であるのは容易に想像が付く。

美里~三岡間では、急な崖に挟まれた田畑を見ることができる。これに関して河川の跡ではないかと調べたが、具体的に何なのかは結局わからなかった。
一応崖に沿って行くと、最終的に千曲川とぶつかるので、千曲川となんらかの関係があるのであろう?

12時53分 小諸に到着 草笛のそばと懐古園

12時53分 終点の小諸駅に到着した。ちょうどよく昼飯時だ。あとはぶらりと小諸を散策して、高速バスで帰るのみだ。

駅を出て跨線橋を渡り西の方向へ…

旧信越本線の目の前にある小諸城址懐古園へ…

三之門をくぐったら右へ曲がり、駐車場方面へ進む。そして草笛の総本店に到着。
草笛は、長野駅のMIDORIに入ってるところは、何度か訪れているのだが、この小諸の総本店に来たのは初めてだ。

懐古園駐車場には、C56 144が静態保存されている。静態保存の蒸機は、少し歩けば出会えるものなのだと実感した。

というわけで、もりそば\850を注文。自家製の七割そばの食感と、甘さとしょっぱさの塩梅が良いつゆが美味しい。

この草笛の蕎麦を盛る桶、よくある底上げ桶じゃなくて、ご覧の通り底下げ桶のため、見た目に反しそこそこ量が多いのだ。
また草笛は店舗によって麺量やメニューが異なる。小諸総本店はまだいいのだが、MIDORI長野店は量が普通盛りで400gもあり、かなり麺量が多い。

いい蕎麦屋ときくと量がやや少ないというイメージもあるが、この草笛は真逆をいってるのだ。

\300の入場料を支払い、小諸城址懐古園に入場。

小諸周辺は、千曲川の浸食によって作られた田切地形と呼ばれる険しい地形にある。
そしてこの小諸城は、千曲川の断崖と田切地形を活かし、城下町よりも低い位置に作られた「穴城」となっている。
この「穴城」は小諸城だけが持つ、日本唯一の特徴でもある。

背後の千曲川断崖と田切地形によって生み出された天然の堀・擁壁により難攻不落の要塞と化していた。

懐古園は城址としての威厳も残しつつ、懐古神社など自然と調和した美しい庭園の明治から令和に至るまで残し続けている。
同園は「日本100名城」「日本さくら名所100選」として選ばれており、季節ごとに美しい姿を千曲川や背後の山々と共に見せてくれるのだ。

水の手展望台からの景色。美しい千曲川と開発の景色を一望できる。奥に見える堤防は西浦堰堤(通称西浦ダム)だ。
東京電力が所有する発電用のダムとなっている。

小諸でダムと聴くと、数少ないバットレス式で、かつ1928年に決壊したことで有名な小諸ダムが有名だろう。
この小諸ダムの跡は、小海線で一駅隣の東小諸駅が最寄りの「南城公園」にある。懐古園から歩こうと思えば行ける距離だ。

富士見展望台まで歩き、その先にある白鶴橋を渡ると小諸市動物園のエリアになる。
この動物園も懐古園の入場料で行くことできるのだ。同園ではライオンやフンボルトペンギン、ブレーリードッグなど39種の動物が展示されている。

動物園の下には、小諸市児童遊園地がある。この懐かしい感じがすごいが遠いし入りづらい…

懐古園を出場し、旧信越本線の反対側へ…小諸城の大手門を見に来た。

慶長17年(1612年)、仙石秀久によって創建された、小諸城の正門である。近くには北国街道が走っており、付近は小諸宿となっている。

この北国街道は、軽井沢近くの追分から長野、上越を通り、出雲崎から海を渡って佐渡までを結ぶ街道であった。

大手門をくぐると、昔懐かしい雰囲気の路地が姿を見せる。

また懐古園方面に歩き、駐車場方から千曲川方面を目指す。その先の小諸鹿嶋神社を参拝。
戦国時代には小諸城の天守を築いた仙石氏からの崇敬が厚く、四十石の朱印を送られたこともあったという。

続いて、現在は伊東園ホテルの系列になっている「小諸グランドキャッスルホテル」へ。ホテルに入るとき、ちょうどしなの鉄道の看板列車「ろくもん」が小諸駅へ入線してきた。

入浴料は500円。泉質は単純温泉だ。熱々の温泉で疲れた体を癒す。

温泉を終えて再び大手門の方へ。その先の旧北国街道へ歩き、小諸宿の跡地を見る。夕方の16時ごろで、観光で使えるような施設はおおむね閉まっていたようだ。

江戸時代の構造をほぼそのまま残し、江戸時代の宿場町の特徴である曲尺手(かねのて)が見られる。
そこには、阿弥陀如来をまつる浄土宗の古刹「光岳寺」の境内がある。

街を散策した後、セブンイレブンにて珈琲を仕入れ、小諸駅のバス停へ…

17時10分 JR高速バスでバスタ新宿へ

小諸駅17時10分発 佐久・小諸⇒新宿8号でバスタ新宿へ
新幹線だと乗り換えが面倒くさいのと、列車に乗るのが飽きたので、今回はJRバス関東の高速バスで帰る。

高速バスネットのネット割自動適用で、小諸から新宿まで、わずか\2,540で移動ができた。
なお小諸・佐久の細々としたところからの需要もあり、なんと満席であった。

4列シートでやや窮屈にも感じたが、乗換なしかつ安く便利だったので、大変ありがたかった。

佐久市内の渋滞の影響で、佐久IC通過時点では25分遅れていた。その遅れを引きづったまま終点:バスタ新宿に到着した。

定刻では20時27分の到着だが、この日は20時50分くらいに到着した。
こういった遅延リスクを承知する上では、直行するバスは非常に便利だなと思った。

また別の機会に片道はバスで、もう片道は鉄道で行くような気分転換の旅をしてみたいところだ。
今度は静岡方面にでも行こうかしら…

今回の旅費目安は10,000円であったので、今度も日帰りで10,000円~15,000円の間で、ふらりと平日に旅に出たいと思う。

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