【大隅半島】海幸山幸で南郷 日南線走破で志布志 バスで都城へワープ

2026年6月13日

運行不能区間を除く、JR全線走破を目指す友人に付き添う乗り鉄旅。今回は4日間の内、3日目の様子です。

この日を以て、友人は運行不能の肥薩線を除く、JR九州線全線走破となりました。
京町温泉から南宮崎まで直通列車に乗車。南宮崎より超人気のD&S特急「海幸山幸号」で南郷。
南郷から再び日南線にて南下し志布志へ。志布志からバスにて都城まで向かい、宮崎市内に宿泊となりました。

本題の前に、今回使ったお得なきっぷ

今回の4日間の乗りつぶし旅、中日(2日目・3日目)は、JQ CARDおでかけネットパスを使って列車に乗りまくりました。

JQ CARDおでかけネットパスの種類は、以下の表2種です。

エリア名利用可能範囲金額(小児料金)
北部九州版豊肥本線以北のJR九州在来線(日田彦山線BRT含む)
熊本~三角線三角間
九州新幹線博多~熊本・西九州新幹線全線
\11,300(\5,650)
全九州版JR九州在来線全線(日田彦山線BRT含む)
九州新幹線全線・西九州新幹線全線
\22,800(\11,400)

普通・快速列車の他、利用可能範囲内の新幹線・特急列車の自由席も乗り放題と、上手く使いこなせば非常にお得なきっぷです。
なおD&S特急は2026年現在、全ての座席が指定席です。そのため、指定席特急券を購入の上、乗車可能となっています。(要するに運賃のみ有効)

今回の旅のためだけに、JQ CARDを申し込みましたが、その価値は十分ありました。
JQ CARDおでかけネットパスを使って、またJR九州を旅したいなと考えています。

京町温泉より日豊本線直通 南宮崎行き乗車

おはようございやーす。涼しくてキモチェェェ朝ですねぇぇぇ
朝風呂決めたので優勝でございやーーす

あけぼの荘さんの風呂、非常に良かったです。
今回は朝7時前と早いため、素泊まりでの宿泊。ということで準備を速やかに終えて、そのままチェックアウト。

京町温泉 07:01発 直通の南宮崎行き2920Dに乗車します。7月12日以降の肥薩線復旧以後は、隼人から直通する列車で、そこそこロングラン列車との事。

なおこの列車は、鹿児島車両センター所属での運行でいわゆる旧指宿運用。
宮崎車両センター所属で、主に日南線を走る旧日南運用の車両もやってくるようです。

JR九州の運用って広大で沼

コンビニ飯を決めて目覚めてゆく…

土曜日と言う事もあり車内は比較的閑散としていました。

順調に山を下りて都城到着。乗客を入替ながらそのまま日豊本線へ直通。
青井岳越え(山之口~青井岳~田野)の区間では、エンジンを喘がせながらゆっくり進んでゆくが、その他の区間は本線らしく車両の最高速度一杯まで加速し、メリハリのある運転でした…

が、そんなことよりも冷房装置直下で肌寒かったのが印象に残った。

2時間半ほど乗車し、南宮崎09:38到着。713系サンシャインが停まっていますね~

南宮崎より「海幸山幸」乗車 ダイヤ改正で生まれた珍光景を体験

南宮崎09:47発 D&S特急海幸山幸号南郷行きに乗車。

鉄道ファンの多くの方はご存じの通り、台風災害で廃止となった高千穂鉄道TR-400系2両(TR-401・TR-402)を譲り受けた車両。
JR九州譲渡後は、ブレーキシステム(自動空気ブレーキ)が同じ軽快気動車キハ125系に編入。400番台を名乗っています。

前面はJR車両らしからぬレトロデザインがぱっと見の特徴。
元トロッコ車両を、普通(窓付き)の鉄道車両に改造したこと、軽快気動車を特急型車両としているところが、マニアの心をくすぐります。

車内は2+1列の3人掛けで、座席種別は普通車。
種車が軽快気動車と言う事で2+2列の4人掛けだと、十分な座席幅、通路幅を確保できなかったのでしょうか?

「木のおもちゃのようなリゾート列車」をコンセプトにデザインされた海幸山幸。

外観は、そのコンセプトに沿って、飫肥杉の木材が貼られています。
また元々窓が無いトロッコ車両であった事から、窓割に合わせて窓が設置、大きめの窓でこの手の観光列車でありがちな眺望が悪いという事もありません。

特急型車両を名乗っていますが、種車がNDCなので、デッキ無しどころか半室構造で最前部(最後部)まで立ち入れます。

ってことで、すぐに座席にはつかず、最初の5分ほどはこのスペースで過ごします。

ってことで、海幸山幸号の今年のダイヤ改正で変わった要素を後面で楽しみます。

宮崎空港線との分岐駅、田吉駅。ホームからそのまま分岐するかとも思いきや、そのまま単線で進む。
本当にこの駅から路線が分岐しているのかと、不安になったが、この感じが性癖に刺さる。

2026年3月14日のダイヤ改正を以て、この海幸山幸号は、下り便(往路)については、宮崎空港駅を経由するようになりました。
これにより、宮崎空港に飛行機で着いたら、直接海幸山幸号に乗り継げるようになり、利便性が向上する事となりました。

そのため、宮崎空港線:田吉~宮崎空港間は重複して乗車する事になります。

2026 年春ダイヤ改正について

宮崎空港線には、前面展望が良い車両が他にないため、このように一番先頭 or 後方にて楽しめるのは、この海幸山幸号のみとなります。

この宮崎空港線は、JRの旅客営業戦で最も短い路線で、営業キロは1.4km。
田吉駅構内から分岐点(日南線との共用区間)が400mくらいなので、実質1.0kmの路線で、非常にあっという間でした。

路線の構造も非常に単純で、都市開発シミュレーターで、おまけで作りそうな感じの路線でした。

9:53 宮崎空港駅に到着です。宮崎空港駅に気動車が来る光景は、2006年に臨時でやって来た「はやとの風」以来だそうで…

様々な意味で全く違う系統の車両であるが、どちらも特急車両。

ホーム自体は狭いですが、開けた感じが良い雰囲気です。

宮崎空港駅発車後、1号車サービスカウンターにて、ホットコーヒー、もなかアイスを注文しました。

日南海岸の絶景区間を通過

パワースポットとして人気の青島神社がある陸繋島「青島」の最寄り駅、青島駅を出ると日南海岸に沿って走るようになります。

この青島から日南海岸にかけて「鬼の洗濯板」と呼ばれる珍しい地形を見ることができ、「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」という名称で国の天然記念物に指定されています。

鬼の洗濯板
自然が刻んだ波状岩の壮大アート 鬼の洗濯板:波の浸食が生み出した奇跡の絶景 鬼の洗濯板は、宮崎県の青島周辺から日南海岸にかけて広がる非常に珍しい地形で、自然の力によ…

この「海幸山幸」は「海幸彦・山幸彦」より由来しており、景色のいい区間を過ぎると、客室乗務員より日向神話「海幸彦と山幸彦」の紙芝居がアテンダントより行われます。

日向神話「海幸彦 山幸彦」「トヨタマヒメの産屋」
山幸彦とトヨタマヒメはたちまち恋に落ち、2人は結婚しました。そしてヒメが妊娠。さてその後の二人の行く末は?

先ほど近くを通った青島は「海幸彦と山幸彦」の舞台で、青島神社の境内には日向神話館があります。
また青島神社には、山幸彦こと彦火火出見命(ヒコホホデノミコト)と豊玉姫命・塩筒大神の三柱が祀られています。

山幸彦を祀る神社は、同じ日向の高千穂神社の他、知立神社や箱根神社など、他地域にも複数ありますが…
海幸彦こと火照命(ほでりのみこと)を祀る神社は、日南市の潮嶽神社(北郷駅より約5km)のみです。

彦火火出見尊(ヒコホホデミ)の姿と伝承|ご利益と神社紹介
彦火火出見尊(ヒコホホデミ)の描かれる姿と伝承をまとめました。ご利益と神社も掲載。古事記では火遠理命と記されるこの神さまは山幸彦としても有名です。。

山幸彦を祀る神社が記載されているサイト

潮嶽神社[公式]
潮嶽神社-うしおだけじんじゃ-宮崎県日南市北郷町~日本で唯一の「海幸彦」を御祭神とする神社です。神社紹介動画・漫画などで神社の由来を紹介。ご祈願および郵送によるお守り授与のお申し込みを承っております。

海幸彦を祀る潮嶽神社ホームページ

伊比井駅を通過して3分後、全長3670mの谷之城トンネルを通過します。
このトンネルはトンネルに曲線が無いのが特徴。九州の在来線では4番目にトンネルとなっています。

潮嶽神社の最寄り北郷に停まった後、10分ほどで…
10:57 飫肥に到着。ここでは列車交換待ち合わせのため、12分停車し11:09に発車。

この飫肥は、1588年から約280年間、伊東氏5万1千石の城下町として栄えた地。
飫肥城周辺は、江戸時代初めの武家屋敷の石垣、生垣、門が数多く残る、国の重要伝統的建造物群保存地区となっています。

飫肥城下町
宮崎県南部、日南市にある飫肥(おび)は、1588年から約280年間、伊東氏5万1千石の城下町として栄えました。飫肥石や飫肥杉を使った石垣や武家屋敷等が残る、風情ある美しい町並みは、九州の小京都と呼ばれており、1977年に九州地区で最初に重要…

飫肥城周辺は、飫肥駅から約1.2km離れた場所にあり、当然ながらわずか12分の停車時間中の観光できませんが、逆にまた日向を訪れる楽しみができました。

急いで離れた場所にある踏切を渡り、編成全体を撮影。

油津・志布志方面を向くと、鳥居があるのが確認できる。
あの鳥居は岩崎稲荷神社のものとの事…

日南 11:15、油津11:18と停まっていき、次は終点の南郷。

油津では後で乗る事になる、志布志行きとなるキハ40 8098 国鉄色がホーム上に留置されていました。

油津駅から徒歩10分くらいの所には、セリーグ 広島東洋カープのキャンプ地となっている天福球場があり、2018年には駅舎外観が、東洋カープの赤に染まりました。

油津を出ると日向灘沿いを走るようになり、七つ岩・小場島・大島を見ながら進んでいきます。

海岸・崖に沿って敷かれた線路がたまらん

11:32 南郷に到着

ここで3時間弱の乗り継ぎ時間があります。

南郷駅に到着し昼食 その後国鉄キハで志布志へ

大変思想の強い駅舎だ

南郷駅は、パリーグ 埼玉西武ライオンズのキャンプ地となっている南郷スタジアムがあり、2020年2月にライオンズカラーになっています。
駅舎内には、西武球場で使われていたと思われる観客用座席が設置されています。

駅から徒歩3分の所にある「三代目 まんりょう 地鶏や肴や鰻やら」で食事。

豚ロース炭火焼き定食をいただきました。
公共交通機関、マイカーどちらの面でもアクセスが良い事から、多くの観光客で賑わっていました。

昼飯食った後、一時解散し、目井津漁港と港の駅めいつまでやってきました。

美しい漁港の風景ですな~

漁港から歩いて3分。霧島神社の鳥居までやってきました。
南郷漁協には、天皇皇后両陛下 行幸啓記念碑が設置されていました。

霧島神社ですが、手水舎が閉鎖されて、賽銭箱も撤去されており、管理がなされてないようでした。

25分ほど駅方向へ戻り、A-COOP 南郷店へ ブツを仕入れます。

南郷 14:14発の志布志行きに乗車。ちょうど1時間単汽車に揺られます。

昨日に引き続き生鶏と地魚を車内で食います。

ボックスシートは全部埋まっていたので、先頭のロングシートへ…すぐ横にはごみ箱もあり大変便利。

ロングシートだろうがお構いなく鶏タタキと、本がつお刺身を頬張ります。旅情を感じるええ瞬間ですわ~

頬張りながらキハの運転操作の様子も楽しめて最高!

列車はひたすら山中や崖に沿って険しい道を進んでゆく…

途中には日向の国なのに、岩代なのか讃岐なのかどっちなのかわからない駅名も鎮座。私のブラウザにはいつもFA〇ZA。

しれっと薩摩の国に戻り、いよいよ終点の志布志の文字が…

ひたすら人をほとんど寄せ付けない崖の中を走ってきたが、景色が開けてきていきなり都会に出てきた。そして街へ徐々に下り、単汽車の旅もいよいよラストスパート。

ついに日南線の車止めも見えてきた。

志布志到着 インターネット聖地とSUSURU絶賛ご当地ラーメンへ

15:17 終点の志布志に到着しました。列車はここで1時間ほど小休止し、再び折り返していきます。

最近終着駅では、乗った列車と車止めを写すのがエモーショナルを感じて、大変好きなんですよね~

50mm f/1.8の単焦点を持っている事もあり、こうやってとるのが非常に楽しい。

この「志布志」の文字を見ると、あそこに行きたくなりますよね~。ただその前に…

駅から徒歩2分。志布志鉄道記念公園にやってきました!

公園内には…

  • C58 112号機 昭和47年6月12日 志布志機関区へ配置 昭和50年1月20日を以て廃車
  • ヨ8951    ヨ8000系列末期製造車
  • キハ52 130  昭和41年製造~平成5年廃車 一度も転属する来なく鹿児島機関区に配置

の3両が保存展示されています。

みなさんお待ちかね

「こちらは、志布志市志布志町志布志
志布志市役所本庁志布志支所です。」の看板

インターネット聖地巡礼完了。来た甲斐があったね~

そしてインターネット聖地から徒歩2分くらいの所にある「マルチョンラーメン」にて、ラーメン頂きます。

写真見るだけで、あの時の臭いを思い出すくらい、いい意味で臭くて美味しかった~

  • コシと滑らかさが両立した自家製麺
  • あっさり飲めるコク旨スープ
  • ほどほどに柔らかいチャーシュー

を大きめのお座敷でゆっくり食べられて最高でした。
箸休めに沢庵があるのも良かったです。

マルチョンラーメンを食べ終わった後、再び志布志駅へ…

16:45発 1940D 油津行きを見送ります。

険しい山々に向かって町を発つ汽車がかっこいい

志布志をバスで脱出 宮崎市内へ

志布志駅前16:56発都城行き鹿児島交通のバスに乗車します。運賃は終点都城駅前まで\1,430。
我々関東民は、なかなか見ることのない後扉のバスでした。

旧国鉄志布志線(志布志~西都城)の駅跡を一部巡るような経路で走っています。

途中、大隅町を通過するため「大隅」「おおすみ」とつく施設や店名がたくさんあります。

18:18 都城駅前に到着。

都城周辺で食事してから特急きりしまで宮崎駅へ向かうか迷っていましたが、そのまま都城18:24発の普通に乗る事にしました。

楠ヶ丘信号場では、行きの乗ったキハ47の列車とすれ違い…

日向沓掛駅では、対向の普通列車・特急ひゅうが10号の交換待ち。

車内はそこそこ空いており、ロングシートを広々と使えて、下手に特急乗るよりも快適でした。

天然温泉たまゆらの湯 宮崎観光ホテル

写真は翌朝チェックアウト前に撮影

南宮崎駅で下車したのち、タクシーを使い今回の宿泊地。「天然温泉たまゆらの湯 宮崎観光ホテル」へ

大淀川沿いに構える巨大リゾートホテルで、略称「みやかん」
ホテル内にはビュッフェレストラン「一木一草」、フレンチレストラン「ディアマンルージュ」、料亭「山吹」があります。

今回泊まったのはシングルルーム。そこそこ年数の経っているホテルですが、よくリニューアルされており、特に不便はありません。

ということで「たまゆらの湯」で天然温泉を満喫し…

22時ごろ、宮崎市中心部の歓楽街”ニシタチ”こと”西橘通り”近くの町中華「中華料理 随園」にて夜食を…
近くには無料案内所や、王道を行く石鹸系のお店など、多数のいかがわしいお店もあり、活気のある場所であるです。

優しい味わいで美味しかった~

続いて2軒目「鶏屋たちばな」にて、鶏刺しや鳥の炭火焼きを楽しみました。これも美味しかったわ~

再びタクシーでホテルに戻った後、1階の自販機でセブンティーンアイスを買って食っておやすみ…

最終日(4日目)は、ただ宮崎から帰って終わりですが、話題の「引退したんじゃ?」「残念だったな、トリックだよ」の電車に乗りました。以上..

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