2026年10月1日 JR東日本旧長野支社に新型車両E131系200番台が運行を開始した。
製造から40年前後が経過している211系電車を置き換えるもので、早速ではあるが中央東線高尾までの運用にも就いている。
今回は、八ヶ岳高原線に向かう道中に乗車したので、E131系200番台を見て行くこととしよう。

E131系200番台を見る

E131系200番台を観察しようではないか…写真は乗車前に高尾駅で撮ったものと、乗車終了後に甲府駅で撮影したものが混ざる。
前面部分は、E131系のアイデンティティでもある水玉模様があしらわれているが、沿線の山々をモチーフに山を二つ描いたものとなっている。

JR東日本4ドア車両では、標準となったクラッシャブルゾーンが目に付く。

169系・115系・E127系100番台・211系と30年間の歴史を持つ「新長野色」が受け継がれている。この「JR」ロゴが誇らしい。

車両側面には、ワンマン運転対応用に車外カメラが取り付けられている。
200番台と同じ構成の600番台でも、連結6両運転時にワンマン運転が行われているので、211系の置き換えが完了した際に、自社の各線でワンマンが実施される物だろうと思われる。


1000番台・800番台より採用された四隅が丸いドア。化粧板の省略も行われている。
また標準装備の一つでもあるドアボタンも、E235系1000番台後期型同様のものが採用されている。
ドアボタンに触れる際、E233系のような一体型より、出っ張った形の方が触りやすいと思う。

車内の表示器であるが、液晶ディスプレイ(LCD)から、発光ダイオード式(LED)に、装備が時代を一つ逆戻りしている。
これに関し「露骨なコストカット」などと、批判が集まっているが、運用が非常に広範囲なため、LCDだと却って見づらいくなる可能性もあるので、この装備の搭載は適切だと思う。

千鳥配置で案内表示器が設置されているため、片方の扉の鴨居部は何もない。


車内モケットは500番台・800番台と同じ、青系のもので、車両外観に合わせたものとなっている。
なお、500番台・800番台とは、ぱっと見同じように見えるが、違う柄が採用されている。

長野方先頭車両には、車いす対応のお手洗いが設置されている。

至って普通の洋式トイレであるが、211系が和式トイレである事を鑑みると、大きな快適性向上である。
地味な話であるが、このトイレが洋式か和式かで、移動時の安心感は大きく変わる。
また駅などのお手洗いと違って、電車は走行時は当然ながら揺れるので、衛生環境の向上度も大きい。

鍵は、ドア付近にて物理的に掛けるものと、電子的に掛けるものが装備されている。
便座から少し手を伸ばせば、電子鍵を掛けられるので、施錠のし忘れには注意を…


行先表示器は、フルカラーLED式を採用。ちゃんと停車駅表示もあり、都会的・東京の電車と言う印象を受ける。

運転台の様子である。計器は、グラスコックピットではなく、アナログメーターを採用。
多数の計器が並び、高尾以西での運用を考慮に、ホームドア連動やTASC関連のものが並ぶ。

E131系200番台の最大の特徴は、発電ブレーキと回生ブレーキの振り分けを行うブレーキチョッパ装置と、屋根上の発電ブレーキ用の抵抗器だ。
この装備により、運行密度が低く、連続急勾配が続く中央本線・篠ノ井線などで、安定した電気ブレーキを掛けることができる。
同様の装備は、東北本線・日光線の600番台にも搭載されている。

中間電動車両モハE131は、0.5M方式のため、抵抗器が1基設置されている。

長野方制御車両クハE130には、2台の抵抗器が設置されている。
本来は大月・高尾方先頭車両クモハE131に載せるものと思われるが、そちらの屋根上にはパンタグラフが設置されているため、抵抗器を載せるのが難しい。
またクハE130に設置することで、重量バランスの平準化が取れているように思われる。
同様の構成は600番台でも見られる。
駅での様子

E131系は、211系・E127系とはドア数が異なる。そのため駅での案内ポスターが掲示されている。

大型の物は従来の211系3ドアに対応するもの。左横の小さいものはE131系4ドア用の物である。
懐かしい話だが、3ドア・4ドアが混在していた頃の東海道線などでは、駅の行き先表示機に3ドア・4ドアの表示が行われていたが、まだ対応はしていないようである。
Twitter等での目撃で、これからおそらくドア数表示に対応する動きが見られているようだ。
高尾駅から甲府駅まで乗車
- 乗車日 :2026年10月09日
- 乗車列車 :中央東線普通521M
- 区間 :高尾 07:05発→甲府 08:39着
- 乗車編成 :E131系200番台N1編成・N2編成連結6両

6時53分高尾に到着した。奥に早速E131系が留置線に停泊しているが、これに乗る訳では無い。

6時57分 甲府からの初発電車520Mが入線。これが折り返し521Mとなる。

中央線快速からの乗り換え客で、すでに半分以上の席が埋まっていた。
もう一本東京からの快速が対面接続し、発車時には東京の日中並みに混雑していた。ここでも4ドアの威力が発揮された。
7時05分 大月を発車。211系と異なり揺れも少なく静かに発車した。

藤野や四方津などで、時折降車客が見られたが、まとまって客が入れ替わったのはやはりといってもいい…大月駅だ。
この日のあずさ・かいじは満席で普通列車を使ったのであろう。富士山方面への客がごっそり降りた。
大月から先は、E233系0番台通勤電車は入線しない。この4ドア車で笹子を越えるのが新鮮であった。
今回は中間車のモハE131に乗車。減速時にやや強めのブレーキを投入した時や、甲斐大和からの連続下り勾配ではブレーキチョッパ装置の磁励音が「プーーン」と響いた。
駅によっては、10km/hくらいまで磁励音が響いていたと記憶している。
こじつけであるが、4ドアでチョッパ制御の磁励音が聴こえるのは、かつての中央快速の顔201系を彷彿とさせるようであった。

塩山から少しずつ甲府市内各地への乗客が入れ替わり乗車。ここでも4ドア通勤車の効果が発揮されたと思う。
8時39分 終点の甲府に到着した。新鮮さもあったが、何よりも快適であったのが印象に残る。

綺麗で快適な新型車両は正義だと思った。
乗ったのは多摩地方から山梨県区間であるが、信州にこんな都会的な電車が走るようになったのは、面白いなと思った。
1997年長野新幹線開業時のCMのキャッチコピーで「東京は長野だ。」と言うのがある。新幹線が開業し、信州と東京は目の間になった。
続いて在来線に話が移り、2025年に大都市近郊区間が長野まで拡大。今回のE131系200番台投入で、このキャッチコピーは在来線に於いても実現したのだなと、皮肉交じりではあるが思ったのだ。
皮肉は申し上げたが、何度も言うが揺れが少なく静かな新型車両は正義である。今後の活躍に期待する。

8時50分発の松本行きに乗り換え、小淵沢まで向かった。車両は211系1000番台であった。これももう40年選手か~
かつて東京で走っていて何度も乗ったという思い出補正もあり、好きな車であるが、どうしても揺れも音も大きい。
E131系と比較すると快適では無い印象を改めて思った。
何より東京のお古を少し改造して使い倒していたところから、出来立てほやほやの新型車両が入るようになったのは、利用客にとって大きな進化だなと振り返ってみて感じたのであった。
おわりに
今後房総のE131系100番台と並行して、徐々に211系と置き換えていくものと思われるが、既存のE127系の車両運用にも動きが発生するのかも地味に気になるところ…
211系が受け持つ他社線運用の内、115系豊田時代からの、朝の富士急行線河口湖までの運用は確実に受け持つとして、JR東海飯田線飯田までの2往復と、中央西線中津川までの2往復が気になる。
そのまま3両編成で受け持つと思うが、松本~長野間や大糸線のE127系を一部玉突きし、その車を直通運用に充当する可能性も脳裏によぎったからだ…
期待しすぎな変な鉄オタの妄想でおそらく片付くと思うし、本当にそれで片付いて欲しい。
また長野や房総も落ち着いたら、おそらく最後の砦であろう高崎の211系も気になるところだ。
最後のE131系200番台は、本当に静かで快適であった。今後も信州の新たな顔として活躍を期待する。
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