憧れの500系を乗り納め V9編成(未更新)で行く博多南へフル区間乗車

日本初の時速300km/h運転を行い、TGVから世界最速を奪還した新幹線界の「英雄」500系新幹線。
独特な車体形状や、他の新幹線電車とは一線を画す近未来的なデザインから、山陽新幹線こだまとして走る現在も、多くの方から人気を集めている。

そんな同車であるが、新型車両の投入ならびに老朽化に伴い、2027年1月13日を以て定期運用から離脱。7月までは臨時列車等にて走る予定であるが、それを以て引退する事が発表された事を多くの方はご存じであろう。

今回は、私の憧れの存在であり続けてくれた「英雄」500系に、シルバーウィークの9/20~9/23に会いに行ってきたので、その様子を4回の記事に分けて好きなように紹介してゆく。

2026年9月現在 500系V編成の状況と運用

2026年9月下旬現在、500系新幹線は全3編成が所属している。編成番号はV7・V8・V9編成だ。
その内、V9編成は、VVVFインバータの換装が行われていない、登場当時とほぼ変わらない音を立てる。

2026年は、5月を以てハローキティ新幹線のV2編成が引退。8月の特別運行ならびに9月の代走運用を以てV4編成が引退している。

現在の500系の運用であるが、本来の700系運用と500系運用を、独自に組み替えた3運用をループする形の特別サイクルにて原則組まれている。
そのため、JR時刻表やYahoo乗換案内に【500系】という記載があっても、新型のN700系P編成や700系レールスターでやってくるのが大体だ。
3運用をループと申し上げたが予備車両や検査等で、サイクル回している内の1運用は、N700系P編成や700系レールスターで運行される場合もある。

なお、備考の欄には500系運用に500系が充当されない場合は「〇日は、8両編成(グリーン車指定席なし)」と、逆に700系運用に500系が充当される場合は、「〇日は、500系車両8両編成(グリーン車指定席なし)」と記載される。

が、それはあくまで予定の話である。

車両故障やダイヤ乱れ、災害等における車両確保の都合上、500系で運行予定であっても当日の車両運用の都合で充当されない場合もあるし、その逆ももちろんある。
本来は2編成が運用に入る日に、3編成が運用に入ったこともあれば、もちろんその逆もあった。

500系運用表

列車名時刻
特急940A博多南( 6:01)→博多 (06:09)
こだま940号博多 ( 6:21)→新大阪(10:25)
こだま947号博多 (14:51)←新大阪(10:37)
特急947A博多南(15:17)←博多 (15:09)
こだま970号博多 (19:25)→新大阪(23:18)
運用①
列車名時刻
こだま939号広島 ( 9:26)←新大阪( 6:31)
こだま972号新大阪(21:42)→岡山 (22:44)
運用②
列車名時刻
こだま933号博多 ( 9:12)←岡山 ( 6:31)
特急933A博多南( 9:22)←博多 ( 9:22)
特急948A博多南( 9:39)→博多 ( 9:47)
こだま948号博多 ( 9:49)→岡山 (12:55)
こだま957号博多 (19:51)←岡山 (16:50)
ー~以下:博多南シャトル運用~
特急957A博多南(20:01)←博多 (19:53)
特急2829A博多南(20:38)←博多 (20:30)
特急2830A博多南(20:48)←博多 (20:56)
特急2831A博多南(21:20)←博多 (21:12)
特急2832A博多南(21:29)←博多 (21:37)
特急2833A博多南(21:56)←博多 (21:48)
特急2834A博多南(22:10)→博多 (22:18)
特急2335A博多南(22:50)←博多 (22:42)
運用③

これ以外の運用に、予定ありで運転されたことがある。
例えば、8月26日には、ひかり680号:新下関06:11発→岡山08:23着で運用が予告され、実際にその通りに運転されたことが記憶に新しいだろう。

こだま947号 新大阪から博多南までフル区間乗車の旅

  • 乗車日  :2026年9月20日(SW:のぞみ全車指定席期間)
  • 列車名① :山陽新幹線下り「こだま947号」
  • 列車名② :博多南線下り 「特急947A」(山陽新幹線947Aからの継送)
  • 区間①  :新大阪10:37発→博多 14:51着
  • 区間②  :博多 15:09発→博多南15:17着
  • 編成名  :500系7000番台V9編成(機器未更新車)
  • 号車・座席:2号車・普通車自由席車両E席(2列側窓側席)

最新型N700Sで新大阪へ ついに繋がった九州新幹線を見送る

眠い目をこすりながら、臨時のぞみ319号にて、新横浜から新大阪へ向かう。乗ったのは、新型のN700S系だ。
この日はのぞみ号全車指定席の日で混雑が予想。案の定満席となった。EX早特の設定除外日であるが、お金を出し渋ることなくグリーン車に乗って正解であった。
N700Sの車内にて、これから東海道・山陽・九州新幹線系統の最新型と最古参を乗り継ぐのだなと、勝手に感慨深くなっていた。

新大阪に定刻通り到着し、後ほど紹介するが、昼食の駅弁を購入…こだまが発着する20番乗り場へ向かった。

20番乗り場には、九州新幹線直通鹿児島中央行きのさくら751号が、発車の準備を行っていた。
九州新幹線は、7月28日に発生した令和8年熊本地震により、一部区間が運行不能となっていた。
そしてシルバーウィーク直前の9月18日に、減速考慮の特別ダイヤであるが全線復旧を果たした。

こうやってレールが再び繋がる事は嬉しい。のぞみ全車指定席期間もあってか存ぜぬが、さくらの自由席はほぼ満席の状態で発車した。新大阪の分に関しては乗り切ったように思えた。

10時20分になり、先発のさくら751号が定刻にて発車。続いて、我が乗る500系のこだま947号の列が形成を開始したのだ。
500系を納めに来た鉄道ファンの他、家族連れの姿も多く見られた。

みんなのヒーロー500系が入線

10時25分 お待ちかねの500系が入線した。使用編成は何度も申し上げた通り、唯一の機器未更新編成であるV9だ。
前日の運用状況では、順当に行けばN700系6000番台のP4編成が、代走にて充当されそうであったが、代走に就いていたV9編成と上手くトレード。予定通りの運用になったのだ。一安心である。
またこの日は運用繰りの関係から、本来2編成体制の所、3編成での運行となっていた。

黄色い線をはみ出さず、安全柵を上手く交わすように、自慢のカメラとレンズを持ち上げて、バリアングルにて撮影した。
圧縮効果もあり、ホーム上の多くの方から注目を集める500系の姿を納められた。こうやって誰からも注目を集める光景こそ、俺たちの「英雄」500系だ。

列より少しばかり500系の姿を撮影。やはりこの円形断面にはロマンを感じる。

発車の5分前になり車内整備が完了。安全柵の扉が開き一斉に車内に乗り込む。そして無事に希望するE席(2列側の窓側席)を確保した。
シルバーウィーク期間かつ500系引退間際ということで、新大阪・新神戸近辺では、自由席でも満席の可能性が僅かにあるかもと、ほんの僅かに覚悟していたのだが、そんな僅かな覚悟とは裏腹に終点の博多まで、隣のD席(通路側席)には誰も来なかった。

新大阪・新神戸付近は混んでおり、2号車に限った話であるが窓側はほぼ埋まり、C席(3列通路側)は、デッキ近くの席で相席の利用があった。
なお、姫路多少入れ替わり、岡山から徐々に空きはじめ、広島よりガラガラに近い状態であった。

せっかくの新大阪→博多→博多南までのフル区間乗車で、あえて自由席を選択した理由であるが、指定席だと旅行パックの客や、500系の乗り納め客で、ほぼ満席でかえって窮屈な可能性があり自由席にした。

先ほども申し上げた通り下手したら、自由席も一部区間にて満席を覚悟していたのであるが、期待通り自由席が最も広々使えた。私の読み通りであった。

また運用変更等により500系が充当されなかった場合も柔軟に対応できるように、自由席にしたのである。
なお私が山陽路に出向いていた間の4日間、500系は乗る予定の列車には、全て予定通りの運用に就いており、幸いにも自由席特急券の”時間の制約の無さ”を活用する事は無かった。

席を確保し終えて、早速であるが500系のロングノーズを拝みに行く。
「かっこいい」の一言以外、言葉が出てこない。

青い円形車体に、青で書かれた「JR500 WSET JAPAN」の文字が誇らしく見える。

10時37分 定刻通り新大阪を発車

10時37分 新大阪を定刻にて発車。車内はほとんどの窓側席が埋まるが、一部3列席がまるまる空いているように見受けられる。

自慢の東芝製GTOサイリスタを用いたVVVFインバータの磁励音を響かせながら加速してゆく…
あくまで個人の感想であるが、東芝製のインバータの音は、甲高い音色を変調少なくして加速してゆくので、近未来的な音のように感じる。
500系は、デザインも音も「レトロフューチャーリズム」を、いい具合に現実に落とし込んで、実現したかのような存在だ。

東海道本線塚本駅付近のカーブを通過すると、勢いよく加速してゆく。
この区間の高架橋は高い位置にあり、阪神の街並みや遠くに見える六甲山地などを見るため、爽快感がある。

阪神の市街地を駆け抜けると六甲山地が目の前に迫り、このまま六甲トンネルを通過する。
円形断面の車体から、トンネル内の蛍光灯が過ぎ去る光景は、まるでSF映画の世界にいるかのようだ。

そしてのぞみ時代は、通過していた新神戸に到着。新神戸で10名程度乗客が乗ってきた。
自慢の美しい音色を立てて30km/hまで減速。ATC確認で回生ブレーキが切れて静かに停車。これを終点の博多南まで繰り返す。

大きい磁励音が途切れ、静かに制輪子が鳴く音を響かせながら、ゆっくり停車する様子こそ私が知っている新幹線だ…と浅はかな感想が飛び出す。

西明石でもう一つのスター ひかりレールスターと並ぶ

10時58分 西明石に到着。ここで1時間に1本のこだま同士が同じタイミングで停車していた。

停まっているのは700系E編成で、500系と異なり、そこまで珍しくはないが…
700系ひかりレールスターは、500系のぞみと並ぶ2000年代の山陽新幹線の主力商品であったので、こうやってしっかりと並んでる光景を撮れるのは、20代~30代男子にはとても嬉しい。

500系と同じ対航空機戦略を、500系と異なり速達性では無く、快適性という別の面にて勝負した新幹線であり、現在のさくら・みずほの設備にも繋がっているので、700系ひかりレールスターも山陽新幹線を語る上では、やはり外せないのだ。

こうやって2000年代の山陽新幹線二大スターが並ぶのは、とにかく興奮が収まらない。

西明石を発車し、姫路、相生と停車した。相生で外に出て撮影する事とした。

相生では、臨時のぞみ127号博多行きに抜かされた。なおこの列車は5分遅れで走っていたため、こだま947号も5分遅れて、11時32分に発車した。

岡山よりフィーダー輸送を果たす「こだま」としての日常

相生を発車すると勢いよく加速し、トンネルを連続して貫き通る。そしてわずか16分で岡山に到着した。

5分遅れにて岡山に到着。山陰・四国の玄関口として重要な岡山。この日も多くのギャラリーで賑わっており、新大阪程でないが、先頭部では多くの人が撮影していた。

同駅では東京からの定期のぞみ17号と接続を取る。
瀬戸内の人気観光地、尾道への接続列車としての役割を果たすかのように、降車客の一部がこのこだま947号に乗り換えてきた。

岡山では、乗客の入れ替えが行われたとはいえ、混雑が落ち着いてきた。

昼食:500系ハローキティ弁当 (三好野本店)

というわけで、昼食に入る。新大阪駅新幹線ラチ内の売店で、500系ハローキティ新幹線弁当を購入した。

せっかく500系に乗るのだからと、駅弁屋のラインナップを見てこれにしたのだ。

中身はこんな感じ。わかりやすく言うと「お子様ランチ」なのである。
昨年10月にツアーでV2編成に乗ったので、それを思い出しながら頂いた。

駅目の前が福山城の福山に到着。
岡山→広島の道中、新尾道や新倉敷、三原などでは、瀬戸内観光へ向かうのぞみ号からの乗換客と、同区間各駅より広島乗換で、のぞみ・さくら号への乗換客が入れ替わるようにこまごまと乗車してきた。

引退迫る中、こだま号本来のフィーダーサービスに徹する日常が見られた。

山中をひたすら貫き、イオンモール広島府中が見えてくると…いよいよ広島だ。

広島には定刻通り、13時07分に到着。待避等の余裕時分があるとはいえ、相生での5分遅れを持ち前の加減速性能とデジタルATCを活かし、遅れを回復しきったのだ。
広島では、30名程度中20名が降車。入れ替わるように10名弱が乗車した。新大阪・新神戸発車時の賑わいも、はっきりと落ち着いた事を改めて実感した。

広島を発車し、太田川を渡ると再びトンネルを走り抜ける。

車内も落ち着いたので、隣の1号車に来た。当時の史上最速の証である、ロングノーズが食い込む低い客室天井部分を見に来た。

写真だと分かりづらいが、この部分は本当に低く、身長の高い人だと頭をぶつける。令和基準だと若干背の低い私でさえ、少し伸ばせば天井に手が届く。

博多駅停車中に撮影した1号車全体の様子だ。このように先頭の2列だけ天井が低いことが分かる。
座席上荷物棚も機能しないくらい狭いため、C席部分は座席が無く、荷物棚が設置されているくらいだ。

500系の居住性の悪さを象徴する一面でもあるが、スピードを追い求めたマシンとしての代償でもあり、はっきり言ってロマンを感じる。500系の好きな要素の一つという方も多いのではなかろうか。

13時22分 新岩国に停車した。7分間停車する。ホーム全体に屋根がかかり、コントラストを活かせる場所だ。

500系新幹線は、どの角度から撮っても、どのように撮ってもかっこいいというのがわかった。

この500系のコックピットが、戦闘機のようで美しくかっこいいなと感じた。

この新岩国は、今年7月呉・広島を観光した際に、同時刻の列車で8月引退のV4編成を楽しんだ場所という思い出がある。

周南コンビナートを見ながら徳山到着

新岩国発車後も相変わらず、連続してトンネルを通過する。そして減速し景色が開けてくると、山陽新幹線の数少ない絶景、周南コンビナートが見えてくる。

こうやって車内越しからうまく撮影ができて、今回の乗車の印象の一つとなった。

徳山を発車し「小郡」では無く「新山口」に到着。ここでは「小郡」に訂正しよう…
そして「小郡」でものぞみ号の通過待ちが行われた。

この駅はやはり「新山口」では無い。私にとって「小郡」なのは、言うまでもあるまい。
懐古ぶるなと思われるが、電車でGO!新幹線 山陽新幹線編で育ったものとしては、500系のぞみ運転の思い出共に、この「小郡」も思い出してくるのだ。

14時07分 厚狭に到着した。この駅に新幹線が停まるようなったのは1999年。500系のぞみがデビューして2年後の事だ。
後にできた駅の名残で、通過線と停車線の間には、高架壁がそのまま残っている。

そんな豆知識はどうだっていいと思うが、この厚狭駅はホーム屋根が全体が中程わずか6両分(有効長は16両分)にしかかかっておらず、天候によってはうまく陽が先頭車に当たった様子を撮影できる。

ご覧の通り、停車目標以外の影が当たっていない。

山々をバックにした広い空の中、追い越される厚狭駅らしい写真を撮れた。

厚狭を発車し新下関と停まると、早速新関門トンネルを通過。九州へと上陸したのだ。

「北予備」の名で知られる有名な「北九州予備校」本校を見ながら小倉を発車した。

小倉~博多間は、北九州と福岡の二大都市圏を結ぶこと。在来線で1時間かかる事もあり新幹線需要も高い。
そのため、満席にはならなかったが、車内は再び賑わいを取り戻した。

なお同区間の山陽新幹線では、2023年10月まで「新幹線よかよかきっぷ」を発売していた。
土日祝限定で、博多~小倉間の自由席を往復で3,100円で乗る事ができた。
同区間の通常往復運賃料金の合計金額は、自由席利用で4,320円であることから、同きっぷでは1,220円も安く乗車する事ができた。

小倉~博多間の距離は50km強(営業キロは67.2km)とかなり遠い。
その区間をわずか17分で行ってしまうのだから、通過駅が無いから実感しにくいとはいえ凄まじい。

285km/hから減速に入り「いい日旅立ち西へ」の車内チャイムが響き、終着放送が行われる。
そして放送が終わり掛けになると、西鉄のバス営業所、ホテル、博多駅バスターミナルなど、西鉄グループに囲まれながら、こだま947号は終点の博多に到着となる。

博多駅到着 引き続き博多南線特急947Aとして博多南へ

14時51分 博多に到着した。到着直後、博多南までの乗客が乗るまでのわずかな間、すっからかんであった。
どうやら2号車で、山陽新幹線から博多南線まで、ぶっ続けで乗り通すのは私だけのようだ。

なお、博多南線の切符は、九州近辺の券売機以外では購入ができない。例えば東京や大阪の指定席券売機を叩いても、博多南が駅名候補にすら出てこない。
またスマートEX、e5489等JR予約サービスでも候補すら出てこないし、えきねっとでは候補自体は出るが、購入は一切できない。

そのため、今回の旅をするにあたり、事前に窓口のMR端末にて博多南までの乗車券と特定特急券を叩いてもらったのだ。
このように周辺駅以外では、切符購入のハードルが高いのも、博多南線まで乗り通す乗り鉄が少なかった原因の一つかもしれない。

車内放送でもあった通り、15時09分発の博多南線博多南行きとして引き続き運行される。
つまり停車時間は事実上18分だ。

行先表示器も、シンプルに「博多南」と表示がされた。たかが行先表示が変わるだけなのだが、博多南線として装ったことで、500系車内の空気感も変わったように感じられた。

主要な博多駅。新大阪同様、多くのギャラリーの撮影で賑わう。

先頭部に注目が集まっているので、円形断面が分かる側面写真をパシャリ…

少しだけ再び車内を散策した。この喫煙ルーム跡地の雰囲気も好きだ。

15時09分 博多南線博多南行きとして博多を発車。
博多南駅より西鉄バスにて、那珂川市や春日市へ帰ると思われる地元客が5名程度乗ったと記憶している。

500系乗り納めの方が乗っていたとしても地元の鉄か?九州乗り鉄旅のついでに乗ってきた方かもしれない。

車内放送も新幹線内では、詳細な自動放送と車掌による肉声補助放送が行われていたが、博多南線ではシンプルな肉声放送のみ…
新幹線の電車なのに、旅情もへったくれもないこの雰囲気こそ博多南線だ。どこかお邪魔させていただいてる気分になり、最後の1区間テンションが妙に上がってきた。

ゆっく~り…そろ~りそろりと九州新幹線の高架橋から分岐し、下ってゆくと博多総合車両基地が見えてくる。
そして947A列車の終点:博多南に到着した。15時17分の事だ。

博多南と言えば個人的には、2026年6月に、博多総合車両基地の新幹線を無限に見ることができる「バジェットホテル博多南」に泊まった事を覚えている。

ごく普通のビジネスホテルであるが、東海道・山陽・九州新幹線の各車両を見ることができ、かつリーズナブルに泊まれるのでおすすめだ。
また景色が見られることを確約する「新幹線ビュープラン」の販売も行われている。

バジェットホテル博多南の新幹線ビュープラン5階質より見た景色

博多南駅到着 入換で車両基地へ向け発車

500系V9編成 新大阪→博多南間:4時間40分の旅も終了。
正直な事を言うと若干飽きかけてた。憧れの新幹線に飽きかけたというのも贅沢ないい経験だろう。

博多南駅ホームは大変狭く有効長にも余裕が無い。そのためiPhoneカメラを超広角にしてようやくご尊顔を拝めた。

美しい500系の断面を見ながら、車内確認をしドアが閉まるのを待つ。

15時21分扉を閉め、15時23分に入換信号機の現示が変わり、博多総合車両基地へ向けて入庫、引き上げていった。

静かにゆっくりとであるが、美しく凛々しい様子で姿を消していった。どこを切り取っても「かっこいい」のは、本当に言うまでもなかろう。
では、また明日広島→岡山間で会おうではないか…

引き上げて行ったV9編成に代わって博多行き960A、そしてこだま960号新大阪行きとして発車するのは、700系ひかりレールスターだ。この日はE7編成が充当された。

博多南駅への入換中、洗車機を通過したので、車体は水滴がついており綺麗に磨かれていた。
これから夕方の福岡市内へ繰り出す地元客で、特に改札口目の前のサルーンシートの車両は混みあっていた。

おわりに

前日の運用状況で、500系V編成での運行が予定されている列車に、N700系P編成が入ったという情報があり、今回乗ったこだま947号にN700系P編成が入るのではないかと不安になっていた。
結果は記事の通り500系がちゃんと運用に入った。

機器未更新のV9編成が充当され、さらに運用の東端である新大阪から西端の博多南までフルで乗り通せたのだから、正直これだけでも満足だった。

シルバーウィーク(のぞみ号全車指定席)期間のため、新大阪や岡山、博多では多くのギャラリーが集まっており、人気者「500系新幹線」の英雄としての姿を見れて嬉しかった。
また指定席を中心に混雑しており、混雑しているのぞみ号を彷彿とさせるようであった。

それと同時に、岡山以西では乗車率に余裕があり、細々と乗客が入れ替わるローカル新幹線「山陽こだま」としての側面の両方見ることができた。

500系の定期運用離脱は1月13日だ。12月になる前ならまだ落ち着いて乗れるチャンスが多数だ。
乗るなら指定席6号車(元グリーン車)も良いかも知れないが、オリジナルの姿を保つ自由席で乗ってみるのもいいかもしれない。自由席は両数が多く空いている。
逆にあえてV編成らしさの4号車・5号車「サルーンシート」もいいだろう。
そこは個人の志向なので、自分の好きなように乗るチャンスがあるなら、とにかく乗って欲しいし、乗れなくても500系の雄姿を見届けて欲しい。

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