【目玉商品?】地方私鉄悲願の新車導入とレトロ電車が居てこその地方私鉄論争

先日10月01日、「ことでん」こと高松琴平電気鉄道で、66年ぶりの新車となる新型車両2000形が営業運行を開始した。
その話題の裏で、同じ四国の「いよてつ」こと伊予鉄道の郊外電車700形の引退が発表された。

この両者に関して直接の関係は無いものの、近年の中小私鉄の相次ぐオリジナルの新型車両導入と、それに伴う旧型の中古電車の置き換えが加速している事が、令和の鉄道事情だというのがわかる出来事だ。

それに対し、元大手私鉄の”レトロ電車”(中古電車)の事を「目玉商品」として捉え、その「目玉商品」を潰して何がしたいの?という趣旨のSNSでの投稿が波紋を呼んでいる。

その波紋に関して、私の気持ちをそれなりに整理したつもりで勝手に述べさせていただく。結論を出すものでも無いし、私の思想を押し付けるものでも無い…
あくまでこういう気持ちがあるのだなと受け流していただいて、一文でも共感いただける所があると嬉しい。

中古電車・レトロ電車淘汰の対する気持ち

  • 東京で走っていた中古電車に会えなくなるのが寂しい
  • あのレトロな感じ、ノスタルジックな空気感を味わえ無くなるのが寂しい
  • 珍しい独特の運転操作や機器を見れなくなり、そこの鉄道らしさが無くなる=アイデンティティが失われる感覚がする

と言ったところが挙げられる。
おそらく波紋を呼んだ発言をした投稿主も、おそらく似たようなお気持ちを抱えているのであろうが、それが無くなってしまうのをきっと認められないのであろうか…知らんがな

オリジナル新型電車導入に対するお気持ち

ことでん2000形同様、オリジナルの新型車両であるばたでん8000系 ことでん2000形の写真は撮っておらず用意ができなかった
  • 新型車両導入は明るい話題でとにかく嬉しい
  • 特に日常で利用している方にとっては、特に嬉しい事であろう
  • 趣味人として、新しい鉄道車両形式が生まれるのが面白い

新型車両導入は、その鉄道にとっては特大ニュースだ。導入年度を象徴する出来事だ。

また鉄道に関心がない利用者も、新型車両が来ると、いつもと違うピカピカの電車だと反応し、テンションが上がっている事だろう。私も正直、同感だ。

ことでん新車に関するお気持ち(オタク特有ノ早口)

「ことでん」の新車2000形の投入のプレスリリース発表時は、正直驚いたものだ。
神奈川県民のため、余計に「ことでん」=「元京浜急行の電車」と言うのに捉われていたため、勝手に京浜急行の1500形の中古車がどうせ導入されるのだろうと思っていたのだ。

中古電車の導入は、10年~20年前は良かったのかもしれないが、令和の時代に振り返ってみると、物価上昇、人件費や燃料費高騰の中で、数多くの雑多な電車を抱え、置き換えなければならない「ことでん」からすれば、長期的に見ても合理的な選択とは言えない…
保守部品の確保も、半導体化が進んだ今では、中古車の場合、特に大きな課題と言うのも容易に想像もつく。

実際に現地に見に行けたわけでもなく、SNSの反応等を見た軽い感想にはなってしまうが、新型車両の投入は嬉しいものだ。
車内はピカピカで、路線によって取捨選択はあるものの最新の設備も搭載している。特に普段からの地元利用者は新鮮でかつ喜んでいるだろうと言うのは十分伝わってくる。
そして顔も名前も知らない見ず知らずの人が、喜んでいる姿を見ると、こちらも自然と嬉しくなってくる。

改めて新型車両は、その鉄道にとって「新たなる希望の光」であるのが改めて伝わった。

ここで、教育上よろしくない典型的鉄道ファン特有の発言になるが…
「ことでん」と言えば、雑多なレトロ中古電車や鋳鉄制輪子はもちろん、旧型車両と連結するために、HLマスコン・マニュアルラップの電磁SMEに改造されているのが思い浮かぶ=アイデンティティだと思う。
また琴平線の雑多な組み合わせの連結4両運転も「ことでん」を象徴する光景として思い浮かぶのだ。
志度線など利用者が著しく減少している等の課題もあるが、まだまだ元気な私鉄である事が分かり好きだ。

異なる車両長、異なるドア数が混在しているのは、鉄道趣味者的には醍醐味ではあるが、ただ正直に利用する立場となった途端、地味に使いづらい小さな不安要素だ。
車両によって大きく乗り心地が異なるのも、地味なストレスだ。連結運転時は車両性能の違いからギクシャクと揺れも発生する事が多々ある。

これらが無くなるのは、特に地元の鉄道利用者からすれば、地味なサービス向上なのが容易に想像がつく。

さらに語らせていただくが、ことでん然り中古電車天国の私鉄も、かつてはオリジナル車両を導入してきた。その時代が一周回って戻ってきたのだと感じた。
誇張表現になるが、”過去の歴史に捉われていた懐古趣味者”としても、この新型車両導入は面白いし、章題の「ことでん」然り「いよてつ」や「ばたでん」等、各私鉄の新車のさらなる活躍と動向に期待している。

最後にことでんの2000形は、鉄道趣味的に見ると、じわじわと面白いものだと感じてくるだろう。
現在4編成=8両の導入が予定されているが、実現するかは分からないが、将来的に琴平線・長尾線がこの新型車両に統一される未来が来れば、見てみたいものだし期待してみたい。
そして仏生山車庫などで統一された車両軍に圧巻される光景も見てみたい。あと今後の志度線の車両動向も気になる…

新型車両2000形は、「ことでん」の新たなる顔、そして新たな魅力として活躍する事を改めて期待したい。
デビューおめでとう2000形!

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