【衝撃】車両交代で走る場所が変化しすぎた普通電車に乗ってみた

関東

首都圏などでは、サービス向上や運用効率の向上を図るため、早いサイクルで新型車両の投入が行われます。

それによって、車両がそのまま廃車解体となったり、場合によっては他の地方私鉄に譲渡されるということがよくあります。

今回は、車両交代で追い出された車両が、同じ会社内でいきなり走る場所が激変した、
人間に例えるなら左遷された普通電車を紹介していきます。

衝撃の普通電車

浅草から1時間40分 特急リバティきぬ109号に乗って、下今市駅に到着しました。

鬼怒川温泉方面行きに乗った場合、下今市駅で乗換となります。
この下今市駅で接続するこの東武日光行きが、走る場所が変化しすぎた普通電車20400型です。

この20400型は、元々は日比谷線直通用電車の20000系列でした。
日比谷線直通電車として、中目黒まで運用されていた20000系列でしたが、2017年に導入された新型車両70000系によって置き換えられ、この東武日光線・鬼怒川線・宇都宮線にやってきます。

今回は、次の発車の東武日光行きに乗車します。

4番線の隣にある留置線に、同じ20400型が停車していました。

この20400型の中には、扉が埋められた跡が見られる車両があります。

日比谷線では両端の2両が5扉の多扉車が導入されていました。東武側は20050系と名乗っています。

その後、東武日光線にやってくるにあたって、複雑な組み換えが行われ、
元20050系5扉車両は、一部の扉を埋めて3扉に改造されて、編成を組成しています。

両側の車両が元5扉の車が20430型、中間車両の一部が元3扉の車が20440型となっています。

運転台

東武20400型の運転台です。

ツーハンドル式(縦軸、ブレーキ抜き取り)から、左手ワンハンドル式に、
東武50000系列などで採用されている、モニター装置が搭載されて、すっきりした印象です。

車内

70000系と同様のタイプに交換されたつり革

車内全景です。つり革、モケット、仕切り板、床材、扉が全て交換されて、70000系と言った新造車両と遜色ありません。

ドア上には、パッとビジョンが搭載されており、列車案内やドア開閉方法を表示しています。

車内温度の保温を行うため、ドア開閉ボタンが追設されました。

行き先表示器

行き先表示器は、幕式・3色LED式から、フルカラーLED式に交換されました。

20400型乗車 乗り心地レビュー

浅草・栃木方の引き上げ線に、今回乗る電車が停まっています。

10時46分頃 引き上げ線から出庫して、2番線に入線してきました。

ドアが開き乗車。10時49分 下今市駅を発車しました。

外装や車内などの接客設備は、新型車両と遜色なくリニューアルされているのに対し、
モーターと制御装置などの足回りは交換されていないため、加減速時にファンからは「東洋GTO」と呼ばれる独特の音を立てます。

制御機器の交換で数が減っている、初期のVVVF装置ですが、東武の南栗橋以北に行けばたくさん聞けます。

下今市駅発車後、東武鬼怒川線と分岐していきます。

上り勾配を少し走り、上今市駅に到着です。

その後も上り勾配を上っていきます。そのため、ずっと駆動音の唸りが車内に響きます。

その後、速度を落とし、ゆっくりと東武日光駅に入ります。

下今市から8分 終点:東武日光駅に到着しました。

清潔で明るい車内、加減速のショックが少なく快適な乗車でした。
また、機器更新などで数が減った、初期のVVVFサウンドを聴けることも相まって、乗り鉄的にも面白い車両です。

おわりに

6050系が東武日光線系統から無くなり、乗る楽しみ、いわゆる旅情と呼ばれるものが無くなったようになった気がしますが、
地下鉄直通車両が、多くの改造を受けながらも走り続けるのを見て、面白いなと思いました。

ロングシート車両が、のんびりとローカル区間をのどかに走るのも、旅情だなと感じています。

乗り鉄的には、加減速のサウンドがたまらないので、次は南栗橋~新藤原間で乗りとおしてみたいところです。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

鉄道コム

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