【もうすぐ引退】鶴見線の205系1100番台を乗り納めしてきました

JR線ー全ジャンル

先日10月2日、ついにJ-TREC新津の工場を出場し、姿を見せた鶴見線用新型車両E131系1000番台。

この新型車両E131系の導入によって、JR鶴見線の顔として馴染んできた205系1100番台が置き換えられます。

ここ10年で首都圏のJRから、あっという間にいなくなった205系。
鶴見線と車庫が同じである南武支線も、9月13日よりE127系が導入され、1本のみが予備車として残されるのみです。

首都圏のJRで毎日乗ることが出来る、最後の205系を、寄る機会があったので乗って撮って納めてきました。

外観

鶴見線の205系1100番台は、中間車両を先頭車化改造したもの。昔ながらのスタイルではなく、E233系や小田急3000形を彷彿とさせる、新しめのデザインとなっています。

このようなスタイルは、現在も活躍している仙石線の3100番台も同様です。
南武線1200番台や八高線3000番台も、同様のスタイルでしたが廃車となっています。
この205系らしからぬ顔から、山手線徹底後の複雑な転属歴を伺い知ることができるでしょう。

戦時買収私鉄である鶴見線に、205系の改造車が走る光景は、
独特な駅構造や景色も相まって、JR線に居ながらも、まるで地方私鉄を訪れているような感覚になるでしょう。

次のE131系1000番台も、ストレート車体の独特のスタイルですが、205系のような地方私鉄を訪れているかのような感覚は、確実に薄れるかもしれません。

鶴見線の205系の特徴として、1号車の制御車と、2号車・3号車の電動車・制御電動車で窓の大きさが異なることが挙げられます。

1号車は、中央総武線で活躍していた大窓車。2号車・3号車は、山手線で活躍していた小窓車となっています。
武蔵野線などでは、編成により異なり、複雑でごっちゃごっちゃしていたそうですが、鶴見線では全9編成が同じ形態をとっています。

鶴見線の205系は、全編成、補助電源装置が付いていないモハ204を種車としています。
その関係でクモハ204には、補助電源装置の静止型インバーター(SIV)が追加で搭載されました。
そのため停車中は、205系とは思えないくらい静かな音となっています。

他、武蔵野線の5000番台の一部や南武支線の1000番台も同様で、静止型インバーターを搭載しています。

モハ204には原則として、補助電源装置である電動発電機(MG)が搭載されていますが、
武蔵野線や山手線のMユニットを3つある編成は、3ユニット中の2ユニットだけ、補助電源装置を搭載していました。
そのため、補助電源装置が付いていないモハ204が誕生しているのです。

行先表示器は3色LEDが搭載され、行き先によって色が使い分けられています。

内装

車内はバケットでないロングシートがずらっと並び、THE 通勤電車って感じの車内です。
この懐かしさを感じる車内にひかれる方も、一定数いるのではないでしょうか…

座席前には、首都圏のJRでは見なくなった、丸いつり革が並びます。

ドア付近のつり革は、E231系で使われている灰色のおにぎり型のものが使われています。

他の線区のつり革は211系と同様、白い五角形の持ち手と、茶色の革の物が使われていますが、
鶴見線の場合は、増設時期の都合か分かりませんが、より新しいタイプのものが取り付けられています。

この7人掛け座席を示す、独特なデザインの緑色モケットも、もうまもなく首都圏からは完全になくなりますね…

座席上の荷物棚ですが、ドア窓が小さい2号車・3号車は、金網のものが使用され、
ドア窓が大きい1号車は、209系やE231系などで見られるパイプ状のものとなっています。

優先席はお馴染みのモケットに、E233系タイプの二等辺三角形のつり革です。

東北地方のE721系を除き、どの車両も優先席がこのタイプのつり革なのが、JR東日本だなって感じます。

引退は来年ダイヤ改正か?

E131系1000番台の投入計画ですが、第一陣であるナハT1編成が出場しました。
運用開始は、7月24日のプレスリリースによると、今年冬からを予定しているとのことです。

JR東日本の新型車両の投入ペースを考えると、急ピッチに行われるため、2024年春のダイヤ改正を目途に運用を終える可能性も十分あります。

早め早めの記録を本当におすすめいたします。

おわりに

工場地帯の独特な風景の中を、国鉄設計の短い電車が行き交う光景が、もうすぐ見られなくなるというのは、正直言ってあまり実感できていません。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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