【通勤輸送】大部分が廃止された路線の現在の運行区間が優秀すぎる

北海道

乗車日 2022年1月06日

みなさん、こんにちは!keitripです。

札幌・桑園から、かつて石狩沼田・新十津川へと延びていた札沼線。

そんな札沼線は、1972年に、新十津川~石狩沼田間(34.9km)が部分廃止。
2020年には、北海道医療大学~新十津川(47.6km)が廃止され、現在は桑園~北海道医療大学(28.6km)の路線で、学園都市線の愛称がつけられています。

そんな札沼線(学園都市線)の乗車記です。よろしくお願いします。

始発の札幌駅

ここは、北海道の大ターミナル駅・札幌駅。

札沼線(学園都市線)は、一番北側のホーム9・10番線からの発車です。

乗車する北海道医療大学行きの列車が到着しました。3両編成のようです。

学園都市線の車両は、快速エアポート編成を含む721系、731系、733系、735系の、札幌近郊を走る電車が全車種走っています。

快速エアポート編成が、学園都市線を走る際に、4号車uシートは自由席扱いになります。

この学園都市線区間は、2020年に廃止された区間とは真逆の運命をたどっており、2012年には電化され、さらに今年2022年に新駅が開業します。

札沼線電化開業前に走っていた車両の記事はこちら↓

15時00分 札幌駅発車

15時00分 札幌駅を発車。短い3両編成、デッキに多くの方が固まり、かなりの混雑を見せています。

函館本線・小樽方面行きと並走し、次の桑園に到着。桑園駅発車後に、大きく右へカーブをして行きます。

次の八軒に到着。八軒から複線になりました。

続いて新琴似に到着。地下鉄南北線の終点・麻生駅との乗り換えができる駅、この駅から数十名乗車されました。

新琴似を発車すると、高架線を降りて右へカーブ。

太平、百合が原、篠路、拓北と停まっていき、あいの里教育大駅に到着です。
それぞれの駅で、乗客が降りて行き、あいの里教育大では半分近くの方が降りられました。

あいの里教育大駅は、あいの里ニュータウンの中心駅で、北海道教育大学の最寄りの駅になります。

あいの里教育大学という大学ではありません…

複線から単線に戻り、札幌から28分、あいの里公園駅に到着。学園都市線の半分近くの列車がここで折り返します。

あいの里公園駅発車後、石狩川を渡り当別町へ入っていきます。

石狩川を渡ると、今年2022年に開業予定のロイズタウン駅の建設予定地を通過…

当別町とョコレート・クッキーなど菓子・パン製造販売のロイズコンフェクトが組んで請願して、誕生する駅になります。

近くにはロイズふと美工場があり、工場の従事者の利用が多く見込まれている駅になります。

また、開業後に同線唯一の棒線駅となる予定です。

そして次の石狩太美駅に到着。列車交換が可能な駅です。

札幌から41分 当別町の中心駅、石狩当別に到着しました。

石狩当別駅と先ほどの石狩太美駅は、今年2022年に旧国名”石狩”を取って、当別駅と太美駅に改名されます。

廃止区間である、石狩月形・新十津川行きは、ここで乗り換えの駅となります。

ここで乗客は、1編成辺り5名程度となりました。

7分ほど停車して、札幌行きとすれ違い…石狩当別を発車

駅発車後、当別川を渡ります。

終点・北海道医療大学駅に到着

ゆっくりとホームに入り、15時52分(札幌から52分)で、終点の北海道医療大学駅に到着しました。

ホームは変則配置の2面2線の駅で、非電化区間廃止前は、2番線が行き止まり配置となっていました。

1番線から石狩月形・新十津川方面を見ると、雪に埋もれつつありますが、しっかりと車止めが設置されており、新十津川まで走っていたことを知る方は、これを見て廃止を実感するでしょう…

札沼線の廃止区間を走っていた、専用のキハ40 400番台(401、402)の2両は、現在も苗穂工場にて留置されています。

この区間のために、450PSの新型エンジンに交換し、2軸駆動に改造されたこの車両は、今後どうなるのか気になるところ…

駅には、ICカード用の改札機が設置。

券売機は、改札を越えた先の防寒サッシの中にあります。

駅の外を出ると、待合室とトイレがあります。

北海道医療大学駅からは、石狩月形へ向かう月形当別線の、バスが9本(休日は7本)が運転されています。終点の石狩月形では、浦臼町へ向かう、月形浦臼線に乗り換えられます。

この北海道医療大学駅は、連絡通路で北海道医療大学のキャンパスと直結しており、多くの学生で賑わっています。

そして、連絡通路の1階には、セイコーマート北海道医療大学店が併設されています。

帰りの車内は、北海道医療大学の学生さんなどで、賑わっていました。

まとめ 廃止されたからこそのギャップ萌え

この札沼線(学園都市線)【桑園~北海道医療大学】の、2020年度の輸送人員は12,555人で、
函館線【小樽~札幌】28,615人、函館線【札幌~岩見沢】26,472人、千歳・室蘭線【白石~苫小牧】24,222人に次いで、第4位となっています。

3位の千歳・室蘭線とは2倍近くの差が開いていますが、それでも北海道ではかなり乗客の乗っている路線となります。

2012年に電化開業、今年2022年には新駅ロイズタウン駅の開業で、札幌圏の通勤輸送を担っています。

線路が続いていた先では、最末期には1日7本~8本、さらにその先では1日1往復となっていたのが信じられなくなります。

廃止されたからこそ、かつて存在した非電化区間のギャップに驚かされました。

気になる方は、ぜひ訪れてみてください。今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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