【鬼爆走で駆け抜ける】予讃線 特急宇和海20号 宇和島→松山乗車記|2000系気動車の実力は?

特急乗車記

乗車日 2021年7月30日

みなさん、こんにちは!keitripです。
今回は、予讃線を走る特急宇和海号に乗ってきたので、その乗車の様子を紹介します。

予讃線の特急と言えば、岡山から松山の特急しおかぜ号、高松から松山の特急いしづち号がありますが、
その松山から先、予讃線の終点の宇和島までを結ぶ特急列車が宇和海号です。
松山から先、行く用事がなく気になっている方がいると思います。そんな宇和海号の車内や車窓の様子を紹介します。

末端部ということもあり、地味な存在ですが、意外と景色がよかったり、他の四国特急同様に鬼のように爆走する魅力あふれる列車で、また乗ってみたくなりました。

その日の全体の旅程はこちら↓

始発の宇和島駅

ここは予讃線の終点 宇和島駅です。
今回乗車する特急宇和海20号 松山行き (14:56発)は改札目の前、1番線からの発車です。

14時47分 発車の9分前に入線してきました。2700系投入後に高松から転属してきたN2000系です。

3分ほどで清掃が終わり、発車の6分前に乗車ができるようになりました。

方向幕です。上に種別名、下に列車名が表示されます。

車内について

座席の紹介です。青系のモケットが採用されており、カーテンは横から閉めるタイプとなっています。

2000系気動車の普通車には、フットレストがついています。
座席間隔はやや狭めですが、フットレストがついているのでそれなりに快適に過ごせます。

松山寄り先頭車 3号車(2両編成の場合は2号車)の運転台寄り(8番から13番)は指定席となっています。それ以外の号車・座席は自由席です。

指定席の枕カバーは、写真の通り青色で指定席と書かれているので、わかりやすいですね…

デッキの仕切り扉の上には、列車案内のLED表示板が設置されています。

トイレは、3号車(2両編成の場合は2号車)にあります。多目的トイレと男性用トイレがそれぞれ1台と、洗面台が1台設置されています。

トイレは洋式で、座りながら使える洗面台があります。そしてオムツ替え台があります。

新型車両と比べると、多少狭さを感じます。また、便器の大きさも小さいので注意してください。

洗面台です。自動水栓式で、奥にあるレバーで温度の調整ができます。

14時56分 宇和島駅発車

14時56分 定刻通り宇和島駅を発車しました。留置線には予土線で使われるキハ32 3 鉄道ホビートレインが停まっています。

そしてフルノッチで100km近くまで加速します。

宇和島駅を発車してから5分後くらい 豊後水道の景色を見ることができます。

15時03分 最初の停車駅 伊予吉田駅に到着です。

伊予吉田駅発車後、次の立間駅を通過した後も、豊後水道をちらっと見ることができます。

法華津峠のを越えると、典型的な田園風景が広がります。
この法華津峠は、JR四国でトップクラスで険しい区間であり、急勾配と急カーブの連続で、この2000系気動車でも60km~70kmくらいで通過します。

15時15分 卯之町駅発車後、120kmのトップスピードで走行します。伊予石城駅通過直前には、わらマンモスを見ることができます。

伊予石城駅通過後は、ふたたび勾配を上って笠置峠を通過します。

笠置峠通過後は、五反田川と並走し八幡浜の市内へ進みます。

15時27分 八幡浜に到着です。八幡浜では4名程度乗車してきました。

千丈駅を通過後、夜昼トンネル(2870m)を越えます。そしてトンネルを越えた先、伊予平野駅で観光列車伊予灘ものがたり号とすれ違いました。

肱川を渡ると伊予大洲です。

15時40分 伊予大洲到着 ここから内子線を経由

15時40分 伊予大洲に到着です。10名程度乗車してきました。
ここから一度予讃線を離れ、高速ルートの内子線を経由します。

伊予大洲液を発車して、少ししてから大きく右へカーブをして内子線へ入ります。

先ほどまでは、振り子と加減速性能を活かした、車で言う「峠道を攻める走り」でしたが、
ここからはカーブが緩やかな、「バイパス道路や高速道路を走る」ような走行になります。

15時51分 内子駅に到着です。宇和海19号と行き違いをします。

内子駅発車後も、エンジンとターボチャージャーを唸らせながら、どんどんと速度を上げて行きます。

当然のごとく、速度は120km近くのフルスピードです。

一直線なトンネルも減速せずに駆け抜けるので、内子線内ではトンネルに入るたびに、窓ガラスが風圧で動き、人によっては飛行機に乗った時のように耳ツンがすると思います。

松山自動車道が見えてくると、伊予大洲で分かれた予讃線と合流します。

向井原駅通過後、瀬戸内海に浮かぶ島々を見ることができます。

16時07分 最後の途中停車駅 伊予市に到着です。ここから先は、電化区間で伊予鉄道の郡中線も並走し、松山の郊外、市街地という雰囲気になります。

伊予市駅発車後 再びトップスピードで駆け抜けて行きます。
そして進行方向左側には、松山駅高架化事業に伴い、2020年3月14日に移転した「松山運転所」「松山貨物駅」を見ることができます。

多くの電車、気動車などを見ることができます。

そして減速し始めて、国道56号を渡ると、いよいよ松山の市街地に入ってきます。

到着案内が終わると、駅の手前で停車してしまいました。

数十秒後、ふたたび加速して15km程度でゆっくりと松山駅に進入します。

終点 松山駅に到着 特急しおかぜ・いしづちへ接続

16時19分 宇和島から1時間23分 終点の松山駅に到着しました。到着番線は1番線です。

特急宇和海号の前方には、16時27分発 特急しおかぜ・いしづち26号 岡山・高松行きが停まっています。

松山駅入線前に、一度停車した理由はこの縦列停車を行うためです。

特急列車が縦列で停車しているのがエモいですね~

有名な話かもしれませんが、JRの松山駅は、県庁所在地の駅にしてはかなりこぢんまりとしています。

特急宇和海20号の時刻

停車駅運転時刻備考
宇和島14:56発
伊予吉田15:03着
15:04発
卯之町15:15着
15:16発
八幡浜15:27着
15:28発
伊予大洲15:40着
15:41発
16:12発 内子線普通伊予市行き
17:07発 予讃線普通松山行き
内子15:51着
15:52発
伊予市16:07着
16:08発
16:39発 普通松山行き
松山16:19発16:27発 特急しおかぜ26号 岡山行き 1番線前方1号車~5号車
16:27発 特急いしづち26号 高松行き 1番線最前方6号車~8号車
16:32発 普通観音寺行き

感想 宇和海ジェットコースターで乗りごたえ半端ない

この特急宇和海号は、2000系気動車が、振り子全開で峠道を攻めたり、内子線内で高速走行をしたりするなど、様々な姿を1時間30分弱の間に見ることができ、乗っててとても面白い特急列車でした。

あんな険しい道をこんな速度で突っ込むのかと、ちょっとした恐怖を覚えて、ジェットコースターに乗っているような感覚になりました。

個人的には、2000系気動車は台車未換装のリニューアル車で廃車が多数出ているのに、転属してきたN2000系は内装リニューアルがされていないので、N2000系の内装リニューアルをしてほしいところ…

2000系気動車に乗れるのは、この特急宇和海の全便と、土讃線特急あしずり号の1・3・7・11・13号と4・6・10・12・16号の5往復です。

四国を訪れた際にはぜひ乗ってみてください。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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