【まるで特急?!】爆走気動車 快速みえ号(指定席)乗車記|混雑状況は?≪名古屋→伊勢市≫

旅行記事:青春18きっぷ旅

2021年3月23日

青春18きっぷで行く伊勢神宮。今回は1日目のラストスパート快速みえ号の様子について紹介します。

みなさん、名古屋から伊勢神宮や鳥羽などの志摩半島へのアクセスといえば、大半の方は近鉄特急を思い浮かぶかと思います。伊勢のアクセス用としてしまかぜや伊勢志摩ライナーなどの看板列車も多く走らせています。

それに対し、JRは近鉄と違って、目玉となる特急は走っていませんが、それに匹敵するような快速列車「みえ号」を走らせています。今回はその快速みえの車内や、車窓を紹介します。
よろしくお願いいたします。

始発の名古屋駅

快速みえ号は、関西本線が発着する12番・13番線から発車します。

乗車したのは、15時37分発の快速みえ15号 鳥羽行きです。2両編成です。

今回は、指定席(¥530)に座りました。なお、ホーム上には券売機がないため、事前に購入しておくことをお勧めします。
席を取るために、一度名古屋駅の外に出て、指定席券を購入しました。

車両について

快速みえ号は、2両編成の場合は、1号車の半分が指定席。
4両編成の場合は、1号車のすべての座席が指定席となります。そのため、特急と同じように、自由席なのか指定席なのかを示す表示機が設けられています。

ドア付近には、この区画が指定席なのか、自由席なのかを表示するボードがあります。

快速みえ号に使われるキハ75系の座席です。指定席も自由席も同じ座席になります。
JR四国の一部指定席の車両と異なり、指定席部でもシートカバーは自由席と同じ色になるので、自由席を利用される方は気を付けてください。

快速みえ号のトイレです。前寄りの車両1号車(増結時3号車)に設置されています。古さは感じますが、洋式トイレとなっており安心して利用できます。

15時37分 名古屋発車

15時37分 定刻通り名古屋駅を発車しました。指定席区画は、大半の窓側席が埋まりました。

あおなみ線の下を通ると、名古屋車両区の横を通ります。

いきなりですが、名古屋から続いていた複線はここで終わり、単線になります。

ここであおなみ線からの渡り線が合流してきます。なお、四日市までの貨物列車は、名古屋付近では、あおなみ線の線路を走ります。
単線と複線の合流点と、あおなみ線からの渡り線は笹島信号場となっています。

列車は、八田駅を通過します。四日市からの貨物列車とすれ違いました。

八田駅を出て高架線を下りた後、近鉄名古屋線と交差します。

そして、庄内川を渡ります。

列車は春田駅にて、名古屋行きの普通列車を行き違い待ちするため、2分程度運転停車します。

春田駅発車後、指定席券の検札が行われました。青春18きっぷのため、伊勢鉄道線の乗車券を購入します。伊勢鉄道線河原田~津までの運賃は520円です。

永和にて名古屋行きの快速みえとすれ違います。

永和と弥冨の間にある白鳥信号場にて、ドクター東海のキヤ95とすれ違いました。

名鉄尾西線との乗換駅である弥冨を通過します。弥冨から桑名までは複線に戻ります。

弥冨を通過すると、木曾三川の一つ、木曾川を渡ります。

列車は、長島駅を通過します。

列車は、木曾三川のうちのもう二つ、手前から長良川と揖斐川を一気に渡ります。

長良川と揖斐川は、隣り合っています。

長良川と揖斐川を渡って大きく左へカーブをすると、桑名に到着します。

15時58分 名古屋駅を出て21分 最初の停車駅桑名に到着です。
近鉄線、養老鉄道線、三岐鉄道北勢線の3路線に乗り換えができます。

桑名を出た後、朝明信号場までは単線になりますが、その後再び複線になります。
列車は、特急並みの速度を出していきます。

三岐鉄道三岐線がわずか100mの間に、2回交差します。

列車は富田を通過します。三岐鉄道の貨物列車は、ここを起点に発車していきます。

次の富田浜を通過すると、石油化学コンビナートが見えてきます。

もうまもなく四日市に着きます。

四日市到着 ここから伊勢鉄道線

16時08分 四日市に停車します。四日市の次は、伊勢鉄道線の鈴鹿です。
四日市付近でちょうど、貨物列車の入換が行われていました。

伊勢鉄道線のホームは、端のほうにある切り欠きホームにあります。

引き込み線が分岐しました。工業地域らしい風景です。

南四日市を通過しました。

ここで、伊勢鉄道線に入ります。伊勢鉄道線がまっすぐ進み、関西本線が分岐していく形です。
道路に例えると、関越道と北陸道の長岡JCTや長野道と上信越道の更埴JCTの関係になります。
ここで保安装置がATS-PTからATS-STに切り替わり、ここで電化区間が終わります。

伊勢鉄道線の正式な起点、河原田駅を通過します。

鈴鹿川を渡ります。伊勢鉄道線は非常に線形がよく110kmまで加速していきます。
そして、日本では数少ない非電化複線の路線となっています。伊勢鉄道線内では特急列車に乗ってるかと思いました。

16時18分 鈴鹿に到着します。ホームは割と昔ながらのまま残ってて昭和レトロな駅です。鈴鹿駅手前で、近鉄鈴鹿線と交差します。

玉垣駅を通過します。玉垣駅には、伊勢鉄道本社と車庫があります。

鈴鹿サーキットの最寄り駅、鈴鹿サーキット稲生を通過しました。

非電化複線の線路美しいですよね…

中瀬古で、複線から単線になります。

単線になっていますが、いつでも複線にできるように路盤が出来ています。奥に見える駅は、伊勢上野駅です。

写真に撮り忘れましたが、河芸駅付近で、敷地の右側から左側に線路が変わります。

列車はもう間もなく、津駅に到着します。津駅手前の紀勢本線との合流部で、複線化計画の名残が見られます。

近鉄名古屋線と交差すると、三重県の県庁所在地 津に停まります。

16時31分 津 到着 紀勢本線へ

津駅に到着しました。津駅では、指定席のお客さんの半分以上が降りて、乗客は、私含め4名になりました。特急代わりに指定席が利用されているようです。

改札出てすぐ目の前に、吉野家があります。

津を出ると、しばらく近鉄名古屋線と並走します。

近鉄戦と分かれて行くと、阿漕駅を通過しました。

高茶屋と六軒の間で、雲出川を渡ります。

六軒駅にて、反対方向の快速みえ20号名古屋行きとすれ違います。

また、近鉄山田線と交差します。

近鉄線と交差して、1分くらいすると、名松線と合流します。

しばらくすると名松線と合流し、もうまもなく松阪に停まります。

16時50分 松阪に到着しました。近鉄山田線と名松線に乗り換えができます。

松阪を出ると、少しだけ山岳路線のような風景を走ります。

多気駅手前で、櫛田川を渡ります。

16時57分 多気 到着 参宮線へ

多気駅に到着しました。紀勢本線新宮方面は、乗り換えです。
実は、多気まで同じルートを走る特急南紀号は、快速みえ号と全く同じ停車駅となっています。

多気駅出ると、参宮線はまっすぐ進み、紀勢本線が大きく右へ分かれて行きます。
実は、亀山から多気までは、元々紀勢本線ではなく参宮線でした。その名残で、紀勢本線が大きく右へそれる線形となっています。

参宮線内に入っても、速度は緩まず、列車は特急並みの速度でかっ飛ばしていきます。路線の最高速度は100kmとなっています。

列車は、田丸駅を高速で通過します。この駅は一線スルー構造となっているようです。

列車は、田丸の次の宮川を通過します。ここでも反対方向の列車と行き違います。

列車は、宮川を渡って伊勢の街へ入っていきます。

大幅に減速して、制限60kmのきつめのカーブを通過します。

伊勢市の一つ手前、山田上口駅を通過します。

山田上口を通過すると、すぐに近鉄山田線と並行します。

列車はもうまもなく、伊勢市に到着します。

17時11分 伊勢市 到着

17時11分 名古屋を出て1時間34分、伊勢市に到着しました。伊勢市では、指定席のお客さんが全員降りました。
ここで、鳥羽方面の地元の高校生などが多数乗車しました。ここから鳥羽まで各駅に停まります。

快速みえ10号の時刻について

停車駅時刻備考
名古屋15:37発12番線発
桑名15:58着
四日市16:09着亀山方面16:52発
鈴鹿16:18着
16:31着16:36発多気行き接続
松阪16:50着名松線伊勢奥津行き17:18発
多気16:57着
16:59発
17:38発新宮行き
伊勢市17:11着
五十鈴ヶ丘17:15着
二見浦17:19着
松下17:23着
鳥羽17:29着

感想 4つの需要を担う重要な列車

快速みえ号は、都市近郊輸送(名古屋~四日市)、都市間輸送(名古屋~津・松阪など)、観光輸送(名古屋~伊勢市・鳥羽)、地域内輸送(参宮線内)の4つを一手に担う、特急列車の役割と普通列車の2つの性格を持つ列車であることを実感しました。
似たような例として岡山~高松の快速マリンライナーが挙げられますね。

関西本線、伊勢鉄道線、紀勢本線、参宮線の4路線が約30分おきに入れ替わり、趣味的にも飽きませんでした。
多くの区間で、特急とほぼ同じ走行性能を生かして特急並みに駆け抜けたり、指定席区画が設けられていることから、国鉄の急行列車の雰囲気も感じられて面白かったです。

キハ75系自体、急行列車で活躍してましたし…

青春18きっぷなどで、快速みえ号の利用をされる方の参考になれば幸いです。

指定席はぼったくりなのか?

快速みえと同じく、指定席が設けられている快速列車「はまゆり」や「あいづ」は指定席と自由席でシートが異なりますが、快速みえ号は自由席と指定席が同じ座席となっています。

そのため、一部ではぼったくりと言われていると思いますが、私はそうは思いません。
大きな荷物をもって伊勢志摩へ向かう長時間乗車の方に対し、着席保証がされることに対するサービスであり、それをしっかりと担っていることを実感しました。

今回、伊勢への長時間の乗車に際し、特に四日市までの名古屋近郊区間では、比較的混雑していましたが、それを気にせずに安心して座ることができました。

快速みえ号に長時間乗車する場合は、ぜひ指定席も利用してみてください。

今回も、最後までご覧いただきありがとうございました。

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