【岐阜の三セク】根尾川に沿って走る樽見鉄道線全区間乗車記≪大垣→樽見≫

普通列車乗車記

乗車日 2021年6月27日

みなさん、こんにちは!keitirpです。今回は大垣駅から樽見駅までを結ぶ、全長34.5kmの路線、樽見鉄道線に乗車してきました。

名古屋からの東海道本線快速列車の行き先として、おなじみである大垣駅。
大垣駅を起点に走ってる第三セクター鉄道として聞いたことはあるけど、乗ったことはないって方が大半だと思います。

今回はそんな樽見鉄道線に乗車してきましたので、車窓の様子を紹介します。

ちょっとした感想ですが、樽見鉄道線は、わずか1時間で田園風景から山岳区間まで、景色がめまぐるしく変化する、乗りごたえのある路線でした。

始発の大垣駅

名古屋から約30分 始発の大垣駅に到着しました。

樽見鉄道線は、切り欠きホームの6番線(一部列車は7番線)からの発着となっています。

樽見鉄道線乗り場の手前には、樽見鉄道線の窓口があります。
改札そのものは、JRと共同利用となっているため、企画切符を購入する際は、JRの有人改札でその旨を申し出る形になります。

今回利用したのは、樽見鉄道1日フリー乗車券(1,600円)です。
乗車券本体と一緒に、樽見鉄道線のガイドブックと全線時刻表が付いてきます。

10時08分 大垣駅発車

10時08分発 本巣行きに乗車します。
車両はハイモ295-315です。2020年3月よりプラレールとのコラボラッピング車となっています。

樽見鉄道線は、18m車体の車両なのですが、この車両のみ全長16.5mの車体となっています。

始発の大垣駅を発車しました。車内は、学生等でかなり立ち客が出て賑わっています。

しばらくは、東海道本線と並走していきます。

約3分ほどで、東大垣駅に到着です。ここでは、列車の行き違い待ちを行います。

ここで、木曽三川の一つ、揖斐川を渡ります。この樽見鉄道線と並行するように流れる根尾川は、約3キロ上流で、揖斐川に合流します。

少し左へカーブをすると、横尾駅に到着します。周辺には住宅地が広がります。

その後も、住宅地を進み十九条駅に到着です。

続いて美江寺駅に到着です。ここ美江寺に着くまでに各駅で乗客が数十名、乗車してきました。主に10代~20代がほとんどでした。

美江寺駅を出て、少しすると、高架線を上ってまた下りました。

県道53号線 伊吹ばら街道を跨ぎます。この高架線は2020年12月6日に完成、供用が開始されました。

立体交差化と聞くと、街中をイメージするかもしれませんが、郊外でこのような立体交差が見られるのは、面白いです。

線路フェチとしては、新しい高架線の線路を単行の気動車が走る光景が、妙にツボってます。

高架線を下って左へカーブすると、北方真桑に到着します。東大垣駅以来の交換可能駅です。

北方真桑を出て約3分で、岐阜県内最大級のショッピングモール「モレラ岐阜」の最寄り駅、モレラ岐阜に到着です。
ここで全体の8割~9割の方が降りられました。乗降に2~3分の時間がかかりました。

モレラ岐阜までは、徒歩で1分くらいと目の前にあります。

モレラ岐阜 PRラッピング車 ハイモ330-702

モレラ岐阜を出て2分で、糸貫に到着です。

糸貫の次は、この列車の終点の本巣です。

本巣駅で途中下車

10時35分 終点の本巣に到着しました。折り返し 10時47分発の大垣行きとなります。モレラ岐阜利用者向けの土休日のみ運転の列車です。

樽見鉄道は、珍しく土休日の本数が多い路線となっています。

本巣駅には、樽見鉄道の車両基地 本巣機関区があります。

本巣駅の使わない用地を活用して、ミニSLが運転されていました。

11時18分発 樽見行き乗車

11時08分頃 樽見行き(左の水色の車両)が到着しました。ここで約10分ほど停車し、11時18分に発車します。

車両は、観光列車「ねおがわ号」に使用されるハイモ330-701でした。

つり革は、根尾川の鮎をイメージして作られたものを使用しています。可愛い

11時18分 本巣駅を発車しました。

本巣を出て約2分 織部に到着です。
駅がある本巣市は、武将であり茶人でもある古田織部のゆかりの地となっており、織部駅はそこから名前が取られました。

織部駅までは、平坦な田園風景を走行していましたが、ここから標高が上がり、根尾川の渓谷に沿う山岳の勾配区間に入っていきます。

織部と木知原の間で、最初のトンネルを通過します。

木知原と次の谷汲口駅の間で、根尾川を渡ります。

その後、桜の名所として有名な谷汲口駅に到着です。

西日本の霊場を巡る「西国三十三所巡礼」の33番目の寺として知られる、谷汲山 華厳寺へのアクセスバスはここから土曜・休日のみ 1日4便発着しています。

左カーブの途中で、根尾川を渡るともうまもなく神海に到着です。

神海に到着しました。国鉄樽見線時代はここが終点でした。

樽見まで開通したのは、樽見鉄道線開業(1984年)から5年後(1989年)になります。

神海を出ると、枕木はコンクリート枕木に変わって、少し揺れなくなりました。

根尾川を渡った後 高科駅に到着しました。

鍋原に到着です。この緑とコンクリートの両方に囲まれた独特の雰囲気が好きなんですよね~

根尾川を4度渡ると、日当駅に到着します。

日当駅発車後のトンネルを抜けて、第九根尾川橋梁を渡ると高尾に到着です。

近くには東京のお出かけスポットとして、有名な高尾山はありません!

近くには、金原ダムがあります。

ここ付近で、1891年の濃尾地震(M8.0)で動いた断層の一つ、根尾谷断層と交差します。

断層と交差してすぐに水鳥駅に到着です。奥に見える三角の建物は、根尾谷断層観察館です。

水鳥駅を出てすぐに、第十根尾川橋梁を渡り次の樽見駅まで長いトンネルを貫きます。

トンネルを抜けるとすぐに、終点の樽見です。

11時51分 樽見駅到着

11時51分 終点の樽見に到着です。乗りとおした場合は約1時間で、大垣から到達ができます。

樽見駅前には、根尾村の発展に尽力した宮脇留之助の銅像と、全線開通記念碑があります。

また駅前には、モニュメントが設置されています。

樽見駅の近くには、樹齢1500年の根尾谷薄墨桜と、うすずみ温泉 四季彩館があり、そこへの無料シャトルバスが出ています。

感想

大垣から本巣までの間では、住宅地や平坦な田園風景を走り、途中にはショッピングモール「モレラ岐阜」の利用者で賑やかでした。

その後、神海までは典型的な山岳路線で根尾川の流れとともに森林浴を楽しめて、神海から終点の樽見までは、後発路線らしくトンネルや鉄橋でぶち抜いて走るので、わずか1時間の間で、いろんな景色の中を走り、乗りごたえがありました。

岐阜県内の絶景路線として、長良川鉄道が有名ですが、こちらも根尾川の絶景を堪能することができました。

今度は、ちゃんと計画を立てて谷汲山 華厳寺やうすずみ温泉 四季彩館を巡ってみたいです。

また、同じ県内の第三セクター鉄道の、長良川鉄道に乗ってみたくなりました。

気になった方は、ぜひ乗られてみてはいかがでしょうか?大垣から樽見まで、約2時間30分で往復ができます。

鉄道コム

その時のVlogはこちら↓

【旅Vlog】河和線90周年記念ミュースカイ特別運行を撮り鉄×樽見鉄道線を乗り鉄する鉄道オタク

ギャラリーという名の写真自慢

本巣駅へ入線する大垣行き

水鳥駅を発車する大垣行き

水鳥駅に入線する樽見行き

モレラ岐阜を発車する大垣行き

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