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相鉄20000系・12000系の半自動ドアはどのように使われるのか?

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みなさん、こんにちは。神奈川県大和市在住、相鉄線沿線民のkeitrip/須田 恵斗です。

JR直通用の新型車両12000系、2023年から直通運転が開始される相鉄20000系には、JR相模線などで使われている半自動ドア扱い用の、押しボタンが各乗降ドアに設置されています。

ただし、JR相模線と異なり、駅に停車するたびに、従来通り全てのドアが開きます。
この半自動ドアは、どのように使われているのでしょうか?

20000系で初めて設置された半自動ドア

2018年2月11日より営業運行を開始した東急直通対応車両 20000系には、相鉄では初めてとなる押しボタン式ドアが採用されました。
2021年9月より運行を開始した目黒線直通8両編成の21000系にも、同様の設備があります。

翌年2019年4月20日より営業運行を開始したJR直通対応車両 12000系にも、押しボタン式ドアが採用されています。

相鉄20000系では、半自動ドア扱い時には、車内側のボタン周りのランプが、開閉共に緑色に点灯します。
“<>”ボタンは押したときは、内側のランプが青色に点灯、”><”ボタンは押したときは、内側のランプが黄色に点灯します。

写真をご覧いただくと分かる通り、手すりと一体となったデザインとなっており、ボタンの上にも手すりが通っています。

12000系のボタンは、床下機器のベースとなったJR東日本 E233系の0番台と3000番台に搭載されているボタンと、ほぼ同一のものが使われ、取付配置も同じです。
そのため、E233系同様ドア右横の手すりが短く、低い位置に取り付けられています。

違いとしては、ボタンの上下に説明があるのと、E233系では銀色(金属無塗装)となっていたボタン本体が、化粧板に合わせて塗られているところです。

半自動ドア使用時の点灯も、JR同様に”あける”ボタンは緑色で、”しめる”ボタンは赤色で点灯します。

半自動ドアの運用方法

この押しボタン式ドアは、12000系・20000系・21000系の車端部のポスターを使って、利用方法の掲示がされています。

使用場面は以下の通りです。

  • 終着の海老名・湘南台での長時間での折り返し待ち
  • 電車の通過待ちや接続待ち
  • ※横浜駅停車中や朝ラッシュ時の上り方面は除く

以前の相鉄車では、4つある内の3つの扉を締め切る「3/4ドア閉」機能があり、長時間停車時に、空調効果を維持するために使われています。
12000系や20000系の半自動ドア機能は、従来車の3/4ドア閉機能と同じ目的を持っているのです。

実際の二俣川で接続の際の運用方法として

  • 列車駅停車→自動ドアモードで全ドア開
  • 乗降が落ち着いたら→半自動ドアモード切替(車内の自動放送で、半自動ドアの案内開始)
  • 発車時刻直前→自動ドアモードに切替て全ドア開→全ドア閉→発車

と言う流れで行われます。3/4ドア閉と運用方法が同じです。

現在はあまり使用されない半自動ドア

しかし、近頃は長時間停車が行われる際でも、使用される場面をあまり見かけなくなりました。

理由としては、2020年より世界的に大流行した新型コロナウイルス感染症拡大防止と、相鉄線各駅へのホームドア設置が挙げられます。

2020年春ごろより、ドアボタンを通じた、ウイルスの媒介を防ぐため、
半自動ドアボタンが常時使用されているJR八高線やJR相模線など、日本全国の半自動ドア使用路線で、全ドアが開閉するようになりました。
その流れを受けて、12000系や20000系での半自動ドアモードが見かけなくなりました。

2022年、JR相模線などでの半自動ドア扱いが再開した現在でも、使用される場面はあまり見かけません。

2022年10月の新7000系車両引退以降、急速にホームドアの設置が進んだためです。
これは、ホームドアが半自動ドア扱いに対応していないと言う訳ではなく、
半自動ドア扱いするにあたって、ホームドア側のモードを切り替えなければいけなく、手間が増えるため、車掌が半自動ドア扱いをあまりしなくなったというのが理由です。

相鉄線で採用されているホームドアは、

  • 開扉時 – 車両定位置停車検知で動作
  • 閉扉時 – 車両側ドア開閉検知で動作

という仕組みとなっています。回送列車でも一度ドアが開くのは、定位置停車検知方式のためです。

この仕組みでは、扉を閉めるとホームドアも連動して閉まってしまうため、
半自動ドア扱いに切り替える前に、車掌がホームドアに設置されている、半自動ドアボタンを押す必要があります。

通常のドア扱いでは、ホームドアを操作する必要がない中、ホームドア本体の操作をする手間があるため、扱う車掌がホームドア設置以前より減りました。

ホームドアが設置されて以降、二俣川駅や瀬谷駅で使用しているところを、ごくまれに見かけますが…
20000系がデビュー当初と比較すると、ほとんど使用されなくなったのは事実です。

おわりに

20000系以降の新造車両に搭載された半自動ドア。

2020年以前と比べて、ほとんど使用されなくなって寂しく感じているのと、
ホームドア設置が本格化した後に導入された20000系・21000系でも、せっかく搭載されているのにほとんど使われないのは、もったいないなと感じています。

これからの寒い時期、星川・二俣川・瀬谷で待避中に、ずっとドア全開なのはめちゃくちゃ寒くて超つらいからバンバン使ってほしい!!!!!

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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相鉄グループ情報および直通線情報(鉄道コム)

掲載日コらム
2024年3月10日相鉄10000系、始動する「リバイバルプロジェクト」
2種類の復刻カラー実現なるか!?

【復刻決定おめでとう!!!】
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