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【乗車不可】相鉄の乗ることができない「隠れた路線」が面白すぎた

駅・設備
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みなさん、こんにちは。相鉄線沿線、神奈川県大和市在住のkeitrip/須田 恵斗です。

東急との直通運転開始が3月に予定されていることで、注目を集めている相鉄。
地元の相鉄が、新横浜を経由して東急と直通するということで嬉しい限りです。

そんな相鉄の路線図には相鉄本線、いずみ野線、新横浜線の3路線が表記されています。

ですが、路線図に載ってない、乗ることができない4路線目が存在するのです。
今回は、相鉄の乗ることができない隠し路線を紹介します。よろしくお願いいたします。

海老名駅から探索開始

ここは、相鉄本線、小田急小田原線、JR相模線の3路線が乗り入れるターミナル駅、海老名駅です。
東京、横浜の両都市のベットタウンの位置づけで、タワーマンションが建つなど、近年開発が進んでいます。

海老名駅東口から相鉄本線沿いを目指して行きます。

先ほど見えていた坂の途中からは、望遠レンズで相鉄を撮ることができます。

分岐点 相模国分信号所

駅から歩いて15分、先ほどの道をまっすぐ進むと踏切があります。
この踏切は国道407号線と交差する”かしわ台1号踏切道”といいます。

この踏切で、何やら線路が分岐している姿を確認できます。
直進で下る線路が海老名駅へ、分岐する線路が今回紹介する路線、相鉄厚木線です。

この分岐部を”相模国分こくぶ信号所”と言います。

信号所付近にホームのようなものが見えますね…
この相模国分信号所は、かつては旅客営業を行っていた駅でした。

1926年開業当初の相鉄本線(当時は神中鉄道)は、現在の厚木線で厚木から二俣川。
翌年、1927年には上程ヶ谷(現:星川)、少しずつ足を延ばして1933年には横浜まで開通しました。
厚木では、現在のJR相模線(当時の相模鉄道)と連絡して、相模川で撮れた砂利の輸送を行っています。
その後、1941年に相模国分から海老名まで開通し、それと同時に相模国分駅から信号所へ格下げ、現在の相鉄本線の形が出来上がります。

つまり、現在の厚木線は、開業当初は本線でした。

この踏切付近では、キレイにS字カーブを描く相鉄線を撮ることができるので、相鉄線の有名撮影スポットとなっています。

先ほどの道を少し戻っていき、相鉄と小田急を跨ぐ並木橋を渡ると…

並木橋を渡ると単線の線路の踏切があります。横浜方面を向くと、小田急小田原線と交差していることが分かります。

海老名方を向くと、JR相模線方面へ線路が下っていることが分かります。

線路に沿って下る道を降りると、高架橋が見えてきます。

相模線と並走 面白い踏切が…

厚木線を走る回送列車
このままJR相模線と並走
JR相模線から見た相鉄厚木線

そして、JR海老名駅がある付近で、相模線と並走、このまま厚木まで並走します。

並走しながら進み、踏切を渡ります。ずっと並走している相鉄厚木線と相模線ですが、線路1本分のスペースがあります。また、架線柱が共有されていません。

相鉄厚木線は1949年に電化。JR相模線は、民営化後の1991年に電化しました。

電化時期の違いで、現在も共有されていない異なる架線柱となっています。

そして、相鉄厚木線と相模線並走区間の踏切は、設備が共有されているのにもかかわらず、踏切名が異なっています。

今渡っている踏切は、相鉄が相模国分4号踏切道、JRが海老名踏切となっています。

厚木駅に到着 留置線と連絡線

そして次の踏切付近に行くと、ちょうどカーブが終わる手前のところになります。

相鉄側の線路を見ると、線路が一気に分岐して行くのがわかります。
ここが相鉄厚木線の終点・厚木駅です。

相鉄厚木駅は、JR相模線経由の甲種輸送で使われる授受線が1線、電車の留置に使うことができる線路が8線敷設されています。

その内2線は、400m以上の長さがあり、縦列停車で留置することができる構造になっています。

昼間は1本も列車が在線していませんが、夜間には定期で7運用滞泊しています。

この踏切では、カーブを曲がる相模線を撮ることができます。

こうやってみると、広い敷地であることが伺えます。

この厚木駅では、たまにイベントや訓練が行われているようです。

このまま、まっすぐ進むと車止めが見えてきました。

小田急線と交差する直前で、最後の2本の線路が車止めとなって終端となります。
車止めの手前には、10両編成の停車目標が設置されているのを確認できます。

以前は、運用を離脱した新6000系電車の留置や、8両編成への短縮化で休車となった7000系、新7000系電車の電動車ユニットの留置に使われていました。

奥に見えている跨線橋を渡ると、すぐのところにJR相模線と小田急の厚木駅の改札口があります。

JR相模線から海老名方面を見てみると、JRと相鉄の線路が繋がっていることがわかります。

相鉄の新型車両等の甲種輸送は、厚木駅にある連絡線を通して搬入されます。

当時の相模鉄道(現・JR相模線)、神中鉄道(現・相鉄線)が、厚木まで開業したのは1926年、開業当初から現在で言うJRと相鉄がこのような形で繋がっていました。
この1本の小さな連絡線から、現在の相鉄が始まったと考えると、面白いですね…

現在の相鉄厚木線の役割

  • 厚木駅で夜間滞泊(留置)の入出庫
  • 厚木駅での報道公開等のイベントや訓練で使用
  • 新型車両等の甲種輸送の搬入

3つの役割で、陰ながらも相鉄を支えている路線であることが分かります。

おわりに

2023年3月開業予定の、相鉄・東急直通線で話題の相鉄線。
今後も新型車両の搬入や、貸出車両の搬出入、10000系電車の機器更新出場で、2022年度はこの厚木線が大活躍します。

気になった方は、ぜひ相鉄厚木線を走る電車を見に行ってみてはいかがでしょうか。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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