2023年5月17日、相鉄21000系21109×8が、34Gより運行を開始しました。
これにより、※2018年より開始された、東京乗り入れ用の新型車両の導入が全て完了した形となります。
直通運転開始直後の3月20日は、同じく23年度増備分の、21108×8も同工場を出場しています。
ダイヤ改正以後に登場した、21108×8と21109×8の2編成は、どのような役割を持っているのでしょうか?
※搬入開始は2017年夏ごろから

ダイヤ改正以降の相鉄車の運用数
2023年3月18日の、東急線との直通運転が開始されたダイヤ改正では、当然ながら運用数や運番割り当てに大きな変化が生じています。
ここでは、単純に相鉄車が充当される運用数のみを紹介します。
- 線内限定8両 1群 5運行
- 線内限定10両 5群・6群 20運行
- JR直通10両 7群 4運行
- 東急直通10両 9群 5運行
- 東急直通8両 3群・4群 7運行
予備車の扱いは、線内限定8両は、運用数と同じく5編成。
線内限定10両も同じく、運用数と同じ20編成で、実質0となっています。
そのため、直通車両は当初の計画の通り、
JR直通車12000系(6編成在籍)、東急直通車20000系(7編成在籍)が、検査予備を含む、線内限定予備と直通予備の双方を兼ねて、それぞれ2編成分予備車として使われています。
目黒直通車21000系は、直通運行開始までに、7編成が出揃いましたが、予備車はない状態。
23年度増備分の2編成は、上記の12000系・20000系と同様に、線内限定と直通車、双方の予備を兼ねるために、増備されたということになります。
運用開始以後の変化
直通開始以後、12000系(10両編成)が、1群(8両運用)の運用に就いている日が多い状態でした。
そのため、通常のJR直通運用の横浜発着列車が増えている中、さらに横浜駅に入線する機会が増えることになったため、
12000系の乗車や撮影に関しては、2019年のJR直通開始直前の状態に戻ったような感覚でした。
2022年ダイヤ見直しで、21000系純増分(3編成)に備え、運用増による8両運用の10両編成代走が常態化していた状況も、もう終わるとなると、撮影するものとしては、どこか寂しいものです。
今回の21000系2編成の増備を持って、線内限定8両に、目黒直通車8両を充当することが可能となるため、
1群に10両編成が代走で入る機会が大きく減ることになりそうです。
21000系の横浜駅入線に関して、さすがに直通開始前ほどではないですが、見られる機会が戻りそうです。
前述の通り、線内限定車両の予備車を、全て直通対応車両が担っているという状況に変わりはないため、
12000系・20000系の線内限定運用に就く頻度は、ダイヤ改正直後の状態とあまり変わらないでしょう。
おわりに
相鉄の車両の動きも、既存車両のリニューアル以外、ようやく全て落ち着いたなという感じで、
無事に計画通りに終わってホッとした部分もあれば、どこか寂しいなという気持ちもあります。