横浜市北部の丘陵地帯を縫うように走る相鉄線。
西横浜でJR線と分かれて、少しずつ丘陵地帯を上って標高が上がっていく印象ですが、そんな相鉄線で勾配が最も急な区間はどこなのでしょうか?
候補を挙げてみて、その候補の所を調査してみました。

候補を挙げる
何度も飽きるほど相鉄線を利用してきて、特に勾配が急だなと言う印象を持った区間を4つ挙げてみます。
- ①本線 星川駅~和田町駅
- ②新横浜線 西谷駅~羽沢横浜国大駅
- ③いずみ野線 二俣川駅~南万騎が原駅
- ④いずみ野線 ゆめが丘駅~湘南台駅
以上です。
さて、これらの区間の勾配標を確認しに行ってみましょう。
本線 星川駅~和田町駅

候補1 本線 星川駅~和田町駅は立体交差事業によって、2017年3月5日に下り線が、2018年11月24日に上り線が高架化された区間になります。
この区間は、特に渋滞の激しかった水道道と高架線で交差した後、横浜新道の下を潜らないといけないため、一気に上り下りをしています。

この区間の最大勾配は、33.5‰となっています。かなりの急勾配ですが、相鉄の電車は物ともせず上っていきます。

新横浜線 西谷駅~羽沢横浜国大駅

続いて、新横浜線の分岐する西谷駅です。
この西谷駅では、駅を発車して200m先にある本線上星川8号踏切道があり、また周辺も建物が多いため、ホームの目の前から一気に下っていきます。


ちょうどホームから勾配票が観察できるので見てると、35‰であることがわかります。
上野東京ライン東京駅~上野駅間に匹敵するほどの急な勾配です。

そのため、新横浜線の電車は下り勾配が手伝って、吸い込まれるように西谷トンネルに消えていきます。

いずみ野線 二俣川駅~南万騎が原駅

いずみ野線の二俣川駅発車直後の勾配です。
こちらは、シーサスクロッシングを通過後、鴨居上飯田線につながる道路の下を潜った後に、本線の上を交差するため、短い距離で一気に高度を稼がなければいけません。

この区間の勾配標識を確認すると、35‰であることが確認できます。

この区間は勾配を加速しながら登り、本線と交差した後は、丘陵地帯のトンネルを通過してから高架線で道路を跨いでいきます。
この一区間だけでも、横浜は坂が多い町だと分かるところです。
いずみ野線 ゆめが丘駅~湘南台駅

いずみ野線湘南台駅は地下3階に位置、横浜市営地下鉄ブルーラインの下に位置し、かなり深いところを走っています。対して、隣のゆめが丘駅は高架線にある駅です。
そのため、この区間では一気に下っていきます…ということで勾配標を見てみましょう。

ゆめが丘駅湘南台方を見てみましょう。駅を発車した直後、20.5‰の勾配となっています。これでも少し急な勾配な気がしますが…

横浜市営地下鉄ブルーラインと線路が見えてくると、さらに勾配が急になって一気に下っていきます。


前面展望だと、雨で確認できなかったので、反対方向の上り電車に乗って勾配標を確認してみると、33‰である事がわかりました。
勾配標が小さいので少し確認がしづらかったです。
結果は?
順位 | 区間 | 勾配 |
---|---|---|
1位 | 新横浜線 西谷駅~羽沢横浜国大駅 | 35‰ |
1位 | いずみ野線 二俣川駅~南万騎が原駅 | 35‰ |
2位 | 本線 星川駅~和田町駅 | 33.5‰ |
3位 | いずみ野線 ゆめが丘駅~湘南台駅 | 33‰ |
結果は以上の通りです。
どの区間も、土地が限られている中、上手い事勾配を作って、線路や道路と交差していることがわかります。
おわりに
新横浜線西谷駅発車直後の吸い込まれるように、西谷トンネルに入っていくの、いつ見ても迫力があるなと感じています。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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