相鉄線沿線、神奈川県内大和市在住のkeitrip/須田 恵斗です。
2019年11月30日に開業した相鉄・JR直通線は、2022年ダイヤ改正現在、1日当たり46往復運転がされています。
使用車両は、埼京線のE233系7000番台と12000系の2車種で、それぞれ運用が分けられています。
ここで、相鉄12000系は1日46往復中、何往復に充当されるのでしょうか?

相鉄車とJR車の直通線運用の数について

相鉄のJR線へ乗り入れる運用は3郡(3つのグループ)に分けられます。
使用車種 | 運用郡 | 運用数 |
---|---|---|
相鉄車(12000系) | 70番台 | 71ウ~74ウ=4運用 |
相鉄線内滞泊のJR車運用(E233系) | 80番台 | 81ウ~86ウ=6運用 |
埼京線からのJR車運用(E233系) | 90番台 | 平日:91ウ~97ウ=7運用 休日:91ウ~96ウ=6運用 |
となっています。
なお80番台と90番台は、朝ラッシュ時の時間帯に、相鉄線~埼京線池袋以降の直通電車によって入れ替わるので、
実質的な運用数は、平日7運用、休日6運用となっています。
補足ですが、平日97ウは、新宿14:25着を以て池袋に入庫し、翌日出庫の埼京線-りんかい線系統の運転に入ります。
相鉄車は何回JR線に入線するのか?

平日
運行番号 | JR線往復数 |
---|---|
平日71ウ | 4往復 |
平日72ウ | 6往復 |
平日73ウ | 6往復 |
平日74ウ | 1往復 |
合計17往復
休日
運行番号 | JR線往復数 |
---|---|
休日71ウ | 4往復 |
休日72ウ | 6往復 |
休日73ウ | 6往復 |
休日74ウ | 2往復 |
合計18往復
となっています。
ここでJR車と相鉄車の比率に直すと
- 平日 29往復:17往復 = 63%:37%
- 休日 28往復:18往復 = 60%:40%
となります。
なぜ、平日と休日で往復数が異なるのか?

なぜ、平日と土休日とも同じ46往復なのに、相鉄車の往復数が違うのでしょうか?
理由としては、平日は12000系の池袋行きが2本あるからです。時刻や池袋到着後などを、それぞれの運行別に見て行きます。
平日71ウ:海老名 8:18発→池袋 9:37着→池袋派出所に入庫
池袋14:05発→(回送)→新宿14:32発海老名行きとして運行
平日73ウ:海老名 7:55発→池袋 9:05着 → 板橋留置線 9:15入庫
板橋留置線 9:25出庫→(回送)→ 新宿9:36発海老名行きとして運行
なお平日71ウに関しては、ちょうど新宿で、JR車平日97ウと入れ替わるような形で新宿を発車します。
新宿~池袋の距離が4.8km、新宿~板橋の距離が6.6km、往復にして単純計算して合計していくと22.8km。
この22.8km分が休日は無くなるため、相鉄車運用を1往復増やして、平日と休日のJR線内での運行距離を調整しているのです。
相鉄車とJR車で往復数が違う理由は?

先述の表のように、JR車は相鉄車より10往復程度多いですが、どうしてJR車の比率が高いのでしょうか?
- 平日 29往復:17往復 = 63%:37%
- 休日 28往復:18往復 = 60%:40%
理由は非常に単純で、新宿~羽沢横浜国大~海老名間で、JR線が占める割合が高いからです。
新宿~海老名間の※54.8km中、JR線区間が35km、相鉄線区間が19.8kmです。
これを比率に直すと65:35となります。
※運賃計算に用いる営業キロは57km
なんと7割弱の距離がJR線となっています。これは、JR車の運用が圧倒的に多い事に納得がいきます。
ちなみにですが、羽沢横浜国大からJR方向に19.8km(海老名までの営業キロ)を進むと、
品鶴線の武蔵小杉~西大井間にある、東急多摩川線沼部駅と池上線御嶽山の間の辺りになります。
羽沢横浜国大~武蔵小杉間の距離が異様に長いことが、ここからもわかりますね…
おわりに
12000系のJR線に入線する数は、比率に直すと37%~40%と特段低いようには見えませんが、
数字に直すと17往復~18往復、たったそれだけしか入らないと言う事に驚きました。
もちろん、運行距離から十分納得はしていますが、数字に表してみると少なく見えますね…
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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