2019年11月にJR線との直通運転を開始。今年、2023年3月より東急電鉄との直通運転を開始し、今年話題を集める横浜のローカル大手私鉄、相鉄線こと相模鉄道。
直通運転開始をする前から、短い路線数の割に車種が非常に豊富でかつ、他社には見られぬ非常に個性的な車両が走っていることから、ニッチな鉄道ファンに人気でしたが、
今回の直通運転を機に、JR・東急それぞれへ向かうかっこいい新型車両を投入。
直通運転開始によって、直通先のJR東日本と東急、両社の電車も相鉄に乗り入れ、相鉄線は自社と直通先の様々な車両が走るようになりました。
今回は、2023年10月現在、相鉄では何種類の車両が走っているのか紹介していきます。

相鉄線内限定車両
8000系 10両×6編成在籍 1990年12月に登場。

相鉄の最古参形式(開発順)となっています。2023年8月末を以て、登場時のスタイルを持つ車両が消滅しました。
9000系 10両×6編成在籍 1993年1月に登場。

同形式の9702×10(1993年製造)は、相鉄線の最古参車両となります。全ての編成が、YOKOHAMA NAVYBLUEにリニューアルされています。
10000系 10両×3編成・8両×5編成 2002年2月に登場。

これまでの相鉄の伝統を廃し、JR東日本E231系通勤型をベースに設計されています。
4編成が灯具移設・機器更新がされ、内2編成がYOKOHAMA NAVYBLUEに内外装がリニューアルされています。
11000系 10両×5編成 2009年6月に登場。

10000系のコンセプトを引き継ぎ、JR東日本の次世代車両、E233系通勤型をベースに設計されています。
2013年より始まった、そうにゃんトレインは、この形式が抜擢されています。
相鉄線内限定車両は、以上4形式(車種)となります。
相鉄・JR直通電車
12000系 10両×6編成 2019年4月に登場。

相鉄・JR直通線に使用する車両として、2019年4月にデビューしました。
独特の前面形状やデザインが特徴ですが、車体はE235系(山手線・総武横須賀線等)のsustina S24シリーズを採用。床下機器は、乗入相手の埼京線E233系7000番台とほぼ同一となっています。
JR東日本E233系7000番台 10両×37編成 2013年6月に登場。

乗り入れ先のJR東日本から乗り入れる車両です。
元々は、JR川越線川越~JR埼京線~東京臨海高速鉄道りんかい線新木場間にて、運用されていましたが、
相鉄との直通運転開始により、大崎~羽沢横浜国大間と、相鉄線内での運用を開始しました。
ダイヤが乱れた際は横浜駅への入線や、JRと直通しない、いずみ野線への入線が行われることがあります。
相鉄・JR直通線は、以上の2形式(車種)が使用されます。
相鉄・東急直通線
20000系 10両×7編成 2018年2月に登場。東横線方面
21000系 8両×9編成 2021年7月に登場。目黒線方面

YOKOHAMA NAVYBLUE初の新造車両です。
2023年3月より、東急東横線・目黒線、東京メトロ副都心線・南北線、都営三田線、埼玉高速鉄道線に乗り入れました。
相鉄公式サイトでは、20000系と21000系は別形式に分けられていますが、内外装がほぼ同一のため、この記事では1形式にまとめております。
東急5050系4000番台 10両×15編成

東急5000系列の東横線仕様。
相鉄線乗り入れを行うのは、10両で組成されている4000番台15編成のみとなります。
新造時から4000番台の編成と、8両編成から2両を増結し、5050番台から4000番台に改番された編成があります。
東急3000系 8両×13編成。

東急目黒線の主力車両です。元々は6両編成でしたが、相鉄線乗り入れ開始前に中間に新造車両が増結されて、8両編成となりました。
デビュー当時の3000系3101F(一部車両は現在の3102F)は、東横線で運用され、地下化前の横浜駅や桜木町まで入線していました。

東急5000系列の目黒線仕様車。
3000系と同じく目黒線の主力車両です。元々は6両編成でしたが、相鉄線乗り入れ開始前に中間に新造・改造車両が増結されて、8両編成となりました。

東急の新型車両、2020系列の目黒線仕様車。
相鉄・東急直通線開業記念グッズには、この3020系がよく使われ、目黒線系統のフラグシップとして扱われます。
3編成しか存在せず、運用範囲も広いため、会えると嬉しいレア車となります。
相鉄・東急直通線開業から半年が経った9月26日より、3121Fと3123Fの相鉄線乗り入れ(営業運行)が解禁され、今話題となっている車両です。
以上、相鉄・東急直通線は、5形式(車種)が使われている事となります。
より細かく見て行くと…
相鉄線を走る形式は、合計11形式(車種)である事がわかります。
しかし実際には、同じ形式でも、編入や仕様が異なる車両があり、鉄道ファン目線からすると感覚的に11車種以上です。
ここで、その細かい仕様の違いも数えて行きます。
なお、製造年度による違い(いわゆる次車)はカウントせず、明らかに違う仕様で見て行きます。
8000系・10000系 YOKOHAMA NAVYBLUE車


23年現在、8000系と10000系は、YOKOHAMA NAVYBLUEにリニューアルされた車両とそうでない車両の2車種に分けることができます。
車内や外観が大きく異なる事から、別の車両としてみることができます。
相鉄内部では、YNBとなった8709×10と、10701×10、10704×8は、8000R系・10000R系として扱われているそうです。
4110F Shibuya Hikarie号

5050系4000番台4110Fは、渋谷ヒカリエ開業一周年を記念して作られた、Shibuya Hikarie号となっています。
外観は、渋谷ヒカリエをイメージしたゴールドカラーとなり、内装も様々な渋谷をイメージした特別な内装となっています。
田園都市線向け5000系組込車

東急5050系4000番台の内、6号車が、内装が青系の車両の編成があります。(4101F~4104F)
これは、詳細は省きますが、過去の車両増備計画の変更などで、田園都市線に投入予定だった5000系車両を、5050系4000番台の編成内に組み込んだものです。
外装こそ普通の東横線ですが、赤系の内装の5050系列の中では、地味に異彩を放ちます。
5050系4000番台Qシート

8月10日より、東横線でのサービスを開始した「Qシート」
そのQシートに使用されるのが、デュアルシートを搭載した車両が4112F~4115Fの4・5号車です。
外観も、全体が赤くラッピングされ、目立ちます。
3000系4・5号車 5080系4・5号車(一部を除く)、5050系4111Fの6・7号車

目黒線3000系・5080系を、6両から8両に増結する際に組み込まれた新造車両の内装です。
内装は緑系のモケットで、フローリング調の床材と、2020系列に近い内装となっています。
外観ですが、3000系は塗装はもちろん、梨地仕上げにして既存車に合わせており、5080系も既存車両に極力合わせています。
3000系新造車と5080系新造車の外観は異なりますが、車両設計と内装は完全に同一のため、ここでは同一車両としてカウントします。
4111Fは、5050系5173F 8両を10両化した際にできた編成です。
内装は目黒線増結車両とほぼ同一で、相違点は座席形状が、通常のシートではなくハイバックシートとなっています。
(同時に製造された5178Fと同一内装)
5080系5189F・5190F 4号車(デハ5189・デハ5490)

目黒線の5080系の内、5189Fと5190Fの4号車は、緑系の内装ではなく、オレンジ系の内装となっています。
これは、5189F・5190Fに車両を増結する際、大井町線急行電車6000系6101F・6102FにQシート車を組み込んだ時に、編成から外された車両を組み込んだためです。
外観こそ、5080系と同じになっていますが、内装は他とは大きく異なる内装で、地味に目立つものとなっています。
5号車は新造車両のため、在来車両と合わせて、同じ編成内に3つの内装が存在するとんでもない編成となっています。
上記の7車種を合わせると、相鉄では11形式18車種も走っている事となります。
11形式とただでさえ車種が多いのに、新造・転属などの組み込みや車両のリニューアルなどで、もっと区分できるのが面白いところです。
今回はざっくりと11形式18車種として見て行きましたが、もっと細かく見ていって20車種以上に区別することも可能ではないかと思います。
おわりに
もう訳が分かりません…
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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