みなさん、こんにちは!神奈川県内大和市在住、相鉄線・小田急線ユーザーのkeitrip/須田 恵斗です。
終着駅に着いたとき、乗っていた電車は基本的に折り返していきます。
その折り返し方法は、到着したホームからそのまま反対方向に発車していくものと、
終着駅の先にある車庫(引上線)まで移動してから、そこで折り返して再びホームから発車していくものの、大まかに2種類に分けることができます。
今回は、後者の車庫(引上線)を活用した、衝撃的な折り返しをする駅があるので紹介いたします。

衝撃の折り返し方法を取る駅とは?

ここは、東急東横線・目黒線と横浜市営地下鉄グリーンラインの3路線が乗り入れ、慶応義塾大学日吉キャンパスがあり、学生などでも賑わう駅:日吉駅です。
来年2023年には、日吉から東急新横浜線が開通し、東海道新幹線の駅である新横浜を経由して、相鉄線と直通運転が開始される予定で、それに備え現在改良工事が行われています。

19:32頃 先ほど乗ってきた 日吉:19時29分着【運行番号:65T】の三田線6500形6504Fが引上線に入り折り返し準備を行っています。
この日吉駅は、目黒線の終着駅です。
新横浜線敷設工事が行われる以前は、6両編成を2本収容できる引上線がありましたが、
2022年現在は、将来の新横浜線上り線となる線路を使った引上線(以下:仮引上線と呼ぶ)が1線と
そして、Y字に分岐して、将来の新横浜線に挟まれる形に改良された引上線(以下:新引上線と呼ぶ)が1線の、併せて2線が設置されています。


19時35分頃 【運行番号:83T】三田線6500形6503Fが新引上線に入線。
ほぼ同じタイミングで仮引上線に停まっていた【運行番号:65T】の6500形6504Fが3番線に向けて発車していきました。
まさかの衝撃的な光景が…

19時37分頃 【運行番号:94M】埼玉高速鉄道2000系2110Fが、まさかの新引上線に入線。
前方を見ると、先ほどの6500形6503Fが奥に停まっています。


ということで、なんと6500形と2000系による縦列停車が新引上線で行われていました。

来年2023年より新横浜線が開通しますが、日吉駅での折り返し本数は依然として多くなる見込みです。
東急目黒線は、両方に入線可能な東急の車両を含め、都営三田線方面と東京メトロ南北線方面の2つで完全に運用が分かれているので、
日吉駅の引上線を、改良工事以前と同じく2本確保したいところですが、スペースの都合で引上線は1本しか確保できません。
そこで、16両分の長さがある新引上線に改良し、それを軌道回路を2分割して8両編成が2本収容できるようにしました。
これにより、新横浜線開通後も以前と同じく、折り返し順序が入れ替わる場合のダイヤにも対応できるようになります。

現在は新横浜線開業前なので、ホーム中ほどに両渡線が仮設置されており、それを活用して、前述の通り将来の新横浜線上り線本線の線路も仮引上線として使われています。
折り返しの様子を最後まで見てみよう


19時41分頃 【運行番号:39T】6500形6509Fが仮引上線に入線します。

19時44分頃 後に入線した【運行番号:39T】6500形6509Fが、
【運行番号:94M】の2000系2110Fより、先に3番線に向けて発車していきました。


19時46分頃 【運行番号:94M】2000系2110Fが続いて、新引上線から3番線に向けて発車していきました。
なお、新引上線から2番線側を経由して、発車していく光景は新横浜線開通後は見ることができなくなります。

19時50分 2000系と入れ替わりで仮引上線に入線した【運行番号:54S】各停王子神谷が3番線に発車していきます。


ほぼ同じタイミングで【運行番号:65T】6500形6503Fが新引上線の奥側から手前側に移動してきました。


6300形【運行番号:55T】が到着後
19時53分頃 奥側から手前にやってきた【運行番号:83T】6500形6503Fが3番線に向けて発車していきました。

一度、新引上線の奥に入っていた6500形6503Fは、19時56分発急行西高島平行きとなって発車していきました。
おわりに
ここ2年は、大注目の相鉄と東急との直通運転、新線建設に伴う改良工事も見て行くとさらに面白さが倍増するような気がします。
実際観察してみると、複雑に絡み合うダイヤに対し柔軟に折り返していくのが見られて、非常に面白かったです。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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