神奈川県内大和市在住、相鉄線沿線民のkeitrip/須田 恵斗です。
来年2023年に東急との相互乗り入れが予定されている相鉄線では、今年度に21000系8両を3編成、来年度以降に2編成の計5編成の増備が予定されています。
ここで、ただでさえ留置場所が少ない相鉄線で、新たに増備された留置場所はどうなるのでしょうか?
そして、留置線の本数は足りるのでしょうか?

昨年2021年度を持って既存車置換完了 今年からは純増

2017年度から2021年度まで東急直通車両20000系11編成(10両7編成 + 8両4編成)、2019年度中にはJR直通車両12000系6編成の両形式合わせて17編成が導入されました。
新型車両導入によって、7000系3編成・新7000系6編成・8000系6編成・9000系1編成の合計16編成が、置換対象となり、
2021年12月20日の、8706×10の廃車を以て、これらの置換車両全車の廃車が完了します。
なお、20000系10両は全7編成の導入が完了、21000系8両は全9編成が導入予定で、5編成分まだ導入がされていません。(最終的には12000系と合わせて22編成が導入されることになる)
その後2022年4月26日に発表された、2022年度 鉄道・バス設備投資計画にて、21000系8両×3編成=24両の導入が発表。
残る8両×2編成=16両は、東急との直通運転開始後の2023年度中に導入されるものと見られます。


廃車となった編成は合計16編成に対し、20000系・12000系の導入予定本数が合計22編成で、
2017年度と比較して最終的には6編成が純増されることになります。
現時点では、20000系・12000系が17編成導入されているので、残る導入予定の編成は5編成です。
純増分の車両の留置はどこになるの?
前述の通り、2021年度比で5編成分在籍編成が増えます。そこで心配されるのが車両の留置場所です。
相鉄線では、JR東日本の直通車両E233系7000番台が6編成、かしわ台に留置されており、逆に12000系のJR線内外泊がありません。
そういった事情もあり、相鉄線内の留置線不足が懸念されています。
留置線不足が懸念されている中の車両純増と言うことで、留置場所はどうやって捻出するのでしょうか?
実は今年2022年3月12日(土)、相鉄で行われた小規模なダイヤ見直しで事実上の捻出が行われています。
今回のダイヤ見直しは、相鉄線内で大きくダイヤは変化していないものの、夜間滞泊の新規設定と留置線の供用開始が行われました。

写真は、横浜駅から各駅停車で8分の所にある、星川駅(SO-05)です。
この星川駅は、2017年3月5日に下り線が、2018年11月24日に上り線が高架化した駅です。
高架化以前の星川駅には、星川工場があった名残で留置線が存在していましたが、高架化工事に伴い2006年に西横浜駅に移設され、4本の留置線が設置されています。
上下線高架化後も横浜方では、敷設工事が行われ、今年2022年3月11日より、整備が完了したことにより、3本の留置線が新たに供用開始となりました。(事実上の留置線復活)
これらの留置線には2022年現在、日中に2本、夜間滞泊で2本停められています。
なお、ダイヤ改正前よりあった、上り副本線での夜間滞泊も現在も行われています。

続いて、星川駅の留置線供用開始と比較すると地味ですが、瀬谷駅副本線での夜間滞泊も開始されました。
こちらは臨時回送の都合で、ダイヤ改正から1日経った、3月13日より行われています。
また、厚木駅の留置本数も6本だったものが、前述のダイヤ改正より7本に増えています。
星川駅留置線供用開始(3本敷設・2本使用)と瀬谷駅での待避開始(2本)、厚木駅での留置本数増加(1本)により、
相模大塚駅の夜間滞泊本数が9本から4本に(5本分)減少しました。
今年度導入予定の21000系3編成や、今後行われるであろう乗入先他社局の電車の留置は、相模大塚駅や、必要に応じて臨時回送を行ってかしわ台車両基地に留置する可能性が高そうです。
また、星川駅の留置線も1本余裕があるので、必要に応じて入線する可能性も考えられます。
おわりに
今年3月に行われたダイヤ見直しは、ダイヤ構成に大きな変更はありませんでしたが、
回送列車や夜間滞泊場所の大幅な変更で、来年3月より行われる東急との相互乗り入れに備えていることを感じられました。
来年からの他社局車両の留置場所がどうなるのか、そして自社20000系の外泊がどう行われるのか非常に楽しみです。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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