みなさん、こんにちは。相鉄線沿線、神奈川県大和市在住のkeitrip/須田 恵斗です。
横浜市は1月25日、相鉄本線の西谷~二俣川間を地下化する市の都市事業計画「相模鉄道本線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業」を都市計画決定しました。
今回はそれに関して取り上げて行こうと思います。

鶴ヶ峰駅前の開かずの踏切

この相鉄本線の二俣川~鶴ヶ峰~西谷間は、横浜~海老名の本線の電車の他、JR直通電車、いずみ野線の直通電車が走り、相鉄線全体で最も本数が多い区間、上り方面はピーク時で1時間当たり27本(7時/二俣川駅基準)と、密度が非常に過密な区間となっています。
そのため、この区間の踏切は、先ほどのピーク時には1時間のうち40分以上を遮断している「開かずの踏切」となっています。
そして鶴ヶ峰駅前には、交通量の多い水道道が踏切で交差しており、交通量が少ない早朝深夜帯を除き、踏切が原因による渋滞が常に引き起こされています。
つまり、踏切とそれに伴う道路の渋滞が、周辺住民の社会問題となっているのです。
横浜市は鶴ヶ峰駅を中心とした、西谷~二俣川間の3.24kmのうち、2.13kmを地下化し、鶴ヶ峰駅も地下に移設します。
この地下化する連続立体交差事業により、10箇所の踏切が廃止となり、渋滞の解消や騒音の解消が期待されます。
事業主体は横浜市で、国との詳細設計協議を経て、2022年度上半期に事業認可を得て、同年度下半期に着工し、2033年度の完成を目指すとのことです。
複々線化するの?
この西谷~二俣川間は、新横浜線(JR直通電車)といずみ野線の両方が走る本数が多い区間、そして来年2023年には、新横浜線が全通し東急線との直通が始まる予定です。
そのため、鉄道ファンや沿線住民からは「この区間を複々線化するのでは?」と疑問を持たれている方も多いです。
この記事をご覧の方の中には、同じような疑問を持たれている方もいるでしょう。
今回の計画は、横浜市主体で「開かずの踏切」の解消を目的に計画されたもので、複々線化するとすれば、それは相鉄からの発表になるでしょう。
しかし、相鉄からは現時点でそのような発表はなく、今後もないと思われます。
有名撮影地が消滅

鶴ヶ峰駅の横浜寄りは、きれいなS字カーブを描いて走ります。
そのため、1番線(海老名・湘南台行きホーム)の横浜方先端、および駅に隣接する道からは、相鉄を走る電車をきれいに撮ることができ、人気の撮影地となっています。
2023年には、東急線との直通が始まり、新しい直通先から多くの車両が走り、居て楽しいスポットになるでしょう。
しかし、今回の事業で2033年には地下化し、この光景と写真を撮ることができなくなります。
つまり、東急からの電車と、この美しいカーブの組み合わせはわずか10年弱しか見られません。
この鶴ヶ峰カーブは、地元の相鉄線の好きな撮影地の一つで、よく撮影しに行ってますが、あと10年で無くなるとなると少し残念な気持ちです。
ですが、地元の相鉄がまた大きく変化すると考えるとワクワクしてきます。地元民として今後の相鉄線を見守っていきたいところ…
マナーやモラルを守って、相鉄や近隣住民に迷惑が掛からないように安全に撮っていきたいものです。
参考文献

関連記事↓