相鉄線沿線、神奈川県大和市在住のkeitrip/須田 恵斗です。
2002年にデビューした相鉄10000系。
相鉄の伝統であった直角カルダンや外付けディスクブレーキの採用を取り止め、イニシャルコストの削減を行うため、当時のJR東日本の最新鋭車両 E231系とほぼ同一の設計とした車両になります。
2022年現在、10両編成が3本、8両編成が5本の計70両が在籍しています。
今回は、そんな相鉄10000系の細かすぎる差異について紹介していきます。

車内の案内表示機の違い

ドア上に設置されている案内表示機の違いです。
10701×10と10702×10の案内表示機は一段式で、乗換案内などが交互に表示されます。
10703×8~10707×8、10708×10の案内表示機は、使用している表示機そのものは一緒ですが、表示方法がスクロール表示となっています。
貫通扉の違い

2002年から2004年にかけて製造された4編成は、209系やE231系初期車と同様の、可動式取っ手の貫通扉が採用されています。

2005年以降に製造された4編成は、E231系の仕様変更に合わせて、固定式取っ手で傾斜式戸締装置がついており、扉が開いていると自動で閉まる仕組みになってます。
優先席のつり革の違い


YOKOHAMA NAVYBLUEにリニューアルされる以前の10701×10、
10702×10、10703×8~10707×8 の優先席のつり革です。
よくよく見ると、ドア付近や通路上と同じ長さのつり革となっています。
優先席付近のつり革は、一般席の高さと同じ高さや、保持パイプの位置を低くしたり、つり革本体を長くして、一般席より低い位置になることが多いですが、
これらの編成は、一般席より掴む位置が高くなります。

参考程度にですが、一般席のつり革の長さです。元となったE231系も同様のつり革が採用されています。
ドア付近や通路上のモノより、本体が少しだけ長くなっています。


最終増備編成の10708×10です。
この編成は、8707×10の事故廃車の補填のため、10707×8の製造から2年が経った、2007年に製造された車両になります。
この編成のみ、優先席のつり革の長さが、一般席のつり革と同じ長さとなっています。
おわりに
こういう細かすぎる違いが出る点では、相鉄らしさが残っている車両とも言えますね…
今回は、最後までご覧いただきありがとうございました。
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