相鉄の車両基地「かしわ台車両センター」が併設されているかしわ台駅と、相鉄本線の終点、海老名駅。
この両駅間では、車両基地を出庫した電車を海老名始発の電車に充当したり、逆に海老名到着後に車両基地へ入庫させる回送電車が多数走っています。
そこで、このかしわ台~海老名間は、1日何本もの定期回送列車が設定されているのでしょうか?

よく見かける回送列車

海老名行きに乗ると、到着直前に「海老名駅到着後は車庫に入る回送電車になります。引き続きのご乗車は出来ません。ご注意ください。」と放送が行われることがあります。
それも、どの時間帯においても見られます。

というのも、前述の通り隣のかしわ台に車両基地があり、入出庫する電車が多数到着してきます。
ですが、横浜00:27発の終発を除いて、かしわ台行きにはせずに、一部は大和止まりや利便性向上のため海老名まで運転されます。
また、相模大塚駅の留置線に入庫する電車も多数設定されていますが、相模大塚留置線は海老名方からしか入線できないため、一度海老名駅まで運転しきってから相模大塚駅に留置されていくのです。
かしわ台と相模大塚から出庫する電車も同様、ごく一部を除いて海老名まで回送後に営業運行に就きます。
そのため、両駅へ入出庫する多数の電車が時間帯問わず行き交うのです。
また、海老名駅発車直後には相模国分信号所があり、貨物線である厚木線が分岐・合流してきます。
その厚木線も、早朝深夜帯には厚木駅に入出庫する電車が多数設定されており、かしわ台~相模国分間は早朝時間帯は相当な頻度で回送電車が走っていきます。
実際どれくらいの本数が行き交ってるの?
平日

運用ごとの海老名発着もしくは厚木発着の回送電車をまとめた表になります。
相鉄車32運用・JR車13運用=合計49運用ありますが、その内の40運用は海老名 or 厚木発着の回送電車が含まれていることが分かります。

続いて運行本数です。海老名・厚木の両方からの上下線合わせて81本設定されていることが分かりました。
平日は、5時台に厚木から出庫する多数の電車がやってくるため、上下合わせて12本も走っています。
海老名発着の回送電車は、
- 上り(海老名発) 35本
- 下り(海老名行き) 32本
厚木発着の回送電車は、
- 上り(厚木発) 7本
- 下り(海老名行き) 7本
設定されています。
休日

続いて、休日の回送電車の表です。平日と比べると運行本数が減っていることが分かりますが、それでも相当な本数が走っていることが分かるでしょう。
26ウや、この表には載っていませんが、14ウ・66ウのように、回送しか設定されてない運用もあります。

続いて運行本数です。海老名・厚木の両方からの上下線合わせて63本設定されていることが分かりました。
海老名発着の回送電車は、
- 上り(海老名発) 25本
- 下り(海老名行き) 24本
厚木発着の回送電車は、平日と変わらず
- 上り(厚木発) 7本
- 下り(海老名行き) 7本
が設定されています。
かしわ台や厚木入出庫前後に、相模大塚へ一度回送される列車も多数


かしわ台や厚木出庫後、海老名から営業運行に就く電車や、
海老名駅到着後に、かしわ台に入庫する一部の電車は、配線の都合で相模大塚留置線に一度入線し、数十分後に折り返し発車していくものがあります。
そのため、相模大塚~かしわ台間も、かしわ台~海老名間に関連して、多数の回送電車が行き交っている事がわかりました。
入出庫時に相模大塚を経由する回送電車は、早朝・朝ラッシュ時や、ラッシュ時間帯終了後に設定されています。
おわりに
2023年春からの東急直通では、この区間の回送電車がどのように変化していくのか楽しみです。