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現在の相鉄線 夕方の運行本数はJR直通前と比べてどれくらい増減したのか?

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みなさん、こんにちは。神奈川県大和市在住、相鉄線沿線民のkeitrip/須田 恵斗です。

2019年11月30日、相鉄線はJR線との直通運転が開始されました。それに伴い、夕方時間帯にも特急が運行されるなど、大きくダイヤが変化しました。

そこでJR線との直通以前と、現在のダイヤを比較して、どれくらい運行本数に差があるのか見て行きます。

各駅の停車本数・各区間の運行本数の比較

直通運転開始直前 2018年12月8日改正版

JRとの直通運転開始前、最後のダイヤ改正である2018年12月8日改正版のダイヤです。

種別と行き先と運行本数

  • 急行海老名行き 9本
  • 快速湘南台行き 3本
  • 各停大和止め  3本
  • 各停湘南台行き 6本
  • 合計      21本

各区間の運行本数

横浜~二俣川21本
二俣川~大和12本
大和~海老名9本
いずみ野線 二俣川~湘南台9本

各駅の停車本数

平沼橋、西横浜、天王町・和田町、上星川、西谷各停9本
星川、鶴ヶ峰各停9本、快速3本 合計12本
二俣川各停9本、快速3本、急行9本 合計21本
希望が丘、三ツ境、瀬谷、大和各停3本(大和止め)、急行9本 合計12本
相模大塚、さがみ野、かしわ台、海老名急行9本
いずみ野線 南万騎が原~湘南台各停6本、快速3本 合計9本

特徴としては、特急が運行されてない事と、大和止めが20分間隔で運転されており、遠近分離を徹底的に図っています。

直通運転開始直後 2019年11月30日改正版

種別と行き先と運行本数

  • JR直通 特急海老名行き 3本
  • 急行海老名行き 6本
  • 快速湘南台行き 3本 (西谷特急接続)
  • 各停海老名行き 3本
  • 各停湘南台行き 6本
  • 横浜発18本 JR直通3本 合計21本

各区間の運行本数

横浜~西谷18本
西谷~二俣川21本
二俣川~海老名12本
いずみ野線 二俣川~湘南台9本

各駅の停車本数

種別と本数直通前と比較
平沼橋、西横浜、天王町・和田町、上星川各停9本±0
西谷各停9本、快速3本、特急3本 合計15本+3
星川、鶴ヶ峰各停9本、快速3本 合計12本±0
二俣川各停9本、快速3本、急行6本、特急3本 合計21本±0
希望が丘、三ツ境、瀬谷、
相模大塚、さがみ野、かしわ台
各停3本、急行6本 合計9本瀬谷まで-3
相模大塚から±0
大和、海老名各停3本、急行6本、特急3本 合計12本±0
いずみ野線 南万騎が原~湘南台各停6本、快速3本 合計9本±0

このダイヤでは快速湘南台行きと、JRからの特急海老名行きと接続することによって、大和・海老名への速達性が上がりました。

現在のダイヤ 2022年3月12日改正版

種別と行き先と運行本数

  • JR直通 特急海老名行き 3本
  • 急行海老名行き 6本
  • 快速海老名行き 3本 (西谷特急接続)
  • 快速湘南台行き 3本
  • 各停海老名行き 3本
  • 各停湘南台行き 3本
  • 横浜発18本 JR直通3本 合計21本

各区間の運行本数

横浜~西谷18本
西谷~二俣川21本
二俣川~海老名15本
いずみ野線 二俣川~湘南台6本

各駅の停車本数

種別と本数直通前と比較
平沼橋、西横浜、天王町・和田町、上星川各停6本-3
西谷各停6本、快速6本、特急3本 合計15本+3
星川、鶴ヶ峰各停6本、快速6本 合計12本±0
二俣川各停6本、快速6本、急行6本、特急3本 合計21本±0
希望が丘、三ツ境、瀬谷、
相模大塚、さがみ野、かしわ台
各停3本、快速3本、急行6本 合計12本瀬谷まで±0
相模大塚から+3
大和、海老名各停3本、快速3本、急行6本、特急3本 合計15本+3
いずみ野線 南万騎が原~湘南台各停3本、快速3本 合計6本-3

この改正の1年前、2021年のダイヤ改正より、各駅停車の運行本数が3本、いずみ野線の運行本数が3本減便されました。

なお全体の運行本数そのものは、変化がないため、本線二俣川以東の運行本数が3本増加しています。
そのため、大和~海老名間の運行本数は、直通前は9本だったものが15本(停車電車12本・通過電車3本)と、1.7倍にも増加しています。

横浜から各駅への有効本数を比較

横浜駅から相鉄線内各駅へ最速で行ける、有効本数を比較していきましょう。

直通運転開始直前 2018年12月8日改正版

駅名有効本数
平沼橋、西横浜、天王町
和田町、上星川、西谷
各停9本(和田町より星川快速乗換内3本)
星川各停9本、快速3本 合計12本
鶴ヶ峰各停6本、快速3本 合計9本
二俣川急行9本、快速3本 合計12本
希望が丘~大和急行9本、各停3本(快速湘南台行き二俣川乗換) 合計12本
相模大塚~海老名急行9本 合計9本
いずみ野線 南万騎が原~湘南台各停6本(急行海老名行き二俣川乗換)、快速3本 合計9本

どの駅も、遠近分離を意識しつつ、有効本数がなるべく均一になるようなダイヤが組まれており、非常にバランスのいい印象です。

直通運転開始直後 2019年11月30日改正版

駅名有効本数直通前と比較
平沼橋、西横浜、天王町
和田町、上星川
各停9本(和田町より星川快速乗換内3本)±0
星川各停9本、快速3本 合計12本±0
西谷、鶴ヶ峰各停6本、快速3本 合計9本±0
二俣川急行6本、特急3本(快速湘南台行き西谷乗換) 合計9本-3
希望が丘、三ツ境、瀬谷
相模大塚、さがみ野、かしわ台
急行6本、各停3本(快速湘南台行き二俣川乗換) 合計9本瀬谷まで-3
相模大塚から±0
大和、海老名急行6本、特急3本(快速湘南台行き西谷乗換) 合計9本大和-3
海老名±0
いずみ野線 南万騎が原~湘南台各停6本(急行海老名行き二俣川乗換)、快速3本 合計9本±0

JRとの直通運転開始直後のダイヤ改正では、横浜発着の本数がそのまま3本減便されました。
そのため、JR線からの特急との接続を行い、比較的利用の多い鶴ヶ峰に停車する、快速湘南台行きを中心に、激しい混雑が見られるようになったのと、
快速利用の場合は、希望が丘~海老名間での利用は、西谷で特急 or 二俣川で各停海老名行き への乗換が必須となりました。

そのため、乗換を好まない乗客が6本にまで減便された急行にも乗車し、混雑がより集中するようになりました。

現在のダイヤ 2022年3月12日改正版

駅名有効本数直通前と比較
平沼橋、西横浜、天王町
和田町、上星川、西谷
各停6本(和田町より星川快速乗換内3本)-3
星川各停6本、快速6本 合計12本±0
鶴ヶ峰各停3本、快速6本 合計9本±0
二俣川急行6本、快速3本、特急3本(快速湘南台行き西谷乗換) 合計12本±0
希望が丘、三ツ境、瀬谷急行6本、快速3本、各停3本(快速湘南台行き二俣川乗換) 合計12本±0
相模大塚、さがみ野、かしわ台急行6本、各停3本(特急海老名行き大和乗換) 合計9本±0
大和、海老名急行6本、特急3本(快速海老名行き西谷乗換) 合計9本大和-3
海老名±0
いずみ野線 南万騎が原~湘南台各停3本(急行海老名行き二俣川乗換)、快速3本 合計6本-3

2022年の1つ前の、2021年のダイヤ改正で、現在の夕方の運行本数となりました。

2021年のダイヤ改正にて、各駅停車の運行本数が9本から6本に減少していますが、
利用者の多い星川と鶴ヶ峰に停車する快速の運行本数が、3本から6本に増加したため、混雑の平準化が図られ、減便前と混雑率は変わりません。
優等列車の運転本数だけ見ると、直通前と同じ毎時12本へと戻っています。

西谷駅に入線する海老名行き快速(左)と特急(右)

西谷でJRからの特急へ接続する電車を、快速海老名行きに変更し、先行の優等列車を快速湘南台行きにすることで、本線利用者といずみ野線利用者を分離。
特急は、瀬谷で各駅停車を追い抜かすようになり、相模大塚、さがみ野、かしわ台の有効列車に特急→大和乗換→各停が加わるようになりました。

いずみ野線内は、快速と各停で混雑率に差があったものが、こちらも平準化が図られております。
停車駅の違いを利用して、本数が減りながらも、混雑が大幅に偏るのを防いでいるので、比較的バランスの取れたダイヤとなっています。

ご覧の表からは分かりませんが、現在のダイヤ(2022年3月12日のダイヤ改正)で、いずみ野線湘南台行き各停の急行の接続待ちが、1本から2本へ増加。
つまり、2連続で運転される急行の内、先発に乗らなければ接続できなかったものが、後続の便に乗っても接続するようになり、運行本数をそのままに横浜~いずみ野線内の利便性が向上しました。

まとめ

現在のダイヤは、直通前と比べて、各駅停車といずみ野線の運行本数が減り、不便になった印象は付くかもですが、元々利用者が少ない駅が多いので、停車本数が最適化されたという見方ができます。

本線希望が丘以西は、有効本数は大きく変化していませんが、乗り継ぐことによって、大和と海老名の速達性が向上しています。
それでありながら、乗り換えなしで行ける優等列車も直通前と同じ本数を確保しているので、JR直通電車を上手く組み込んだバランスの取れたダイヤという印象があります。

来年からの東急との直通運転では、どういう試行錯誤をしながら、横浜駅と新横浜線利用者の利便性・速達性のバランスが取れたダイヤ設定を行うのか非常に楽しみです。

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相鉄グループ情報および直通線情報(鉄道コム)

掲載日コらム
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