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【JRでよく見る】相鉄の平沼橋と西横浜にしかない ある標識とは?

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相鉄線沿線、神奈川県大和市在住のkeitrip/須田 恵斗です。

横浜を起点に走っている相鉄本線は、横浜から西横浜まで、JR東海道線、JR横須賀線と並走しながら走ります。

その並走区間に位置する平沼橋駅と西横浜駅には、JR線では、よく見かけるある標識があります。

平沼橋駅と西横浜駅

横浜の隣の平沼橋駅は、1面2線の駅で、写真に見えている平沼橋が駅名の由来です。
2020年度の1日平均各駅乗降人員は7,244人で、相鉄本線の全18駅中ワースト1位です。

目の前に、JR東海道線・JR横須賀線が高速で通過するため、JRの電車ウォッチングに最適な場所となっています。
また、平沼橋駅のホーム付近に、JR横浜駅の第一場内信号機が設置されています。

この西横浜駅は、平沼橋駅同様、JR東海道線・JR横須賀線の並走区間にある駅です。
海老名方で北側へ進路を取る、速度制限55kmの左カーブがあり、海老名行きの通過電車が減速します。

駅名の由来は、1929年の開業当時、ここから先は鉄路がなく、横浜駅の西側にある横浜に最も近い終着駅であるからです。

駅には電留線が4線設置され、昼間や夜間に電車が留置されている光景を見ることができます。
1979年までは、西横浜から保土ヶ谷までの貨物連絡線がありました。

JRでよく見る ある標識とは?

西横浜駅の階段付近に行くと、上り2番線側には、黄色い看板で鍵みたいなマークの標識があるのを確認できます。
その下には「第3場内」と書かれていますね。

続いて、平沼橋駅の横浜行き8号車付近にも、このような標識があるのを確認できます。

そして地面には「A-8」と黄色の背景に黒文字で表記されたものがあります。

海老名・湘南台方面1番線側にも、同じような標識がありました。こちらは、信号機のところに掛けられています。

その標識の正体とは?

首都圏のJRの駅でよく見かけるので、見覚えのある方も多いかと思いますが、
この標識は「軌道回路境界位置目標」と言います。

簡単に行ってしまえば、閉そく区間の境界の場所です。

JR東海道線やJR中央線のような、地上信号機の路線では、ホーム上に位置している信号機と同じ場所に、この標識が設置されています。

列車が停止位置をオーバーランしたときに、もしも最後尾車両がこの標識を通過してしまった場合、
後続列車が、この標識がある信号の所まで在線することができてしまいます。

この状況の中で、列車がオーバーランを修正すると、後続列車と正面衝突しかねません。

そこで、オーバーランが起きてしまった場合に、車掌や駅係員が、信号(軌道回路)を通り過ぎているかいないか?後退は可能か否かを判断するための標識が「軌道回路境界位置目標」となります。

もし、最後尾車両がこの標識を過ぎてオーバーランをしてしまった場合は、指令に許可を取ってバックを行うか、
できない場合はこのまま駅を通り過ぎて、降車予定の方は次の駅で折返してもらうことで対応を行います。

軌道回路境界位置目標の下に書かれている文字は、当該の信号機の名前になります。

なぜ平沼橋と西横浜にだけ設置されているの?

この横浜~二俣川間は、本線といずみ野線の両線が合流し、多くの電車が行き交います。
そして、横浜駅は線路が3線しかなく、特にラッシュ時には列車が詰まりやすくなっています。

そこで、列車の流れを少しでもスムーズにして、多くの電車を詰められるように、
西横浜~横浜間は閉そく区間が短くなっており、その関係で平沼橋駅と西横浜駅のホーム中ほどでも、閉そくが分けられているものと思われます。

また、平沼橋駅下り線についても、電車をスムーズに発車させるために閉そくが分けられています。
そのため、急行や特急電車が発車した直後に来る各駅停車も、無駄な減速無くスムーズに平沼橋駅に入線することができます。

おわりに

列車の流れをスムーズにする工夫の中で、JRと同じものが使われているとは思いもしませんでした…

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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掲載日コらム
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